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【DAP】HiBy R6 III – ハード・ソフトともに確かな性能をもつ最新ミドルクラスDAP

こんにちは。
今回はHiByから発売中のポータブルオーディオプレイヤー「HiBy R6 III」のレビュー記事になります。

前々から本製品が気になり続けており、
今回、ようやく購入することができましたのでレビューを進めていきたいと思います。

製品概要

本製品はDACチップにESS社の「ES9038Q2M」を2基採用しています。
また、シングルエンド接続・バランス接続のどちらにおいても2基のDACチップが連動することで、
ポータブル用途においては十分な出力・音質を発揮するといった点が特長の1つです。

加えて、2基の「OPA1652」オペアンプ、16基のハンドマッチトランジスタで構成された「Class A」アンプを備えており、イヤホンだけでなくヘッドホンを使用することも想定した駆動力が確保されています。

もちろん、上記のA級アンプではポータブル用途において「連続再生時間(=バッテリーの持ち)」が懸念されるといった点から、本製品では「Class A / Class AB」それぞれのモードをDAP上で任意に切り替えられる仕組みを採用しており、シーンに合わせてバッテリーの持ちを優先するか・しないかを使用者が自由に選ぶことが可能となっています。

公式の情報によると、それぞれ下記の特長が示されています。
私個人は4.4mmバランス接続での使用が多いものの、Class Aモードの再生時間で足りないと思うことはありません。

Class A: 高い消費電力の代わりに安定した出力、高いドライブ性能、高レスポンスで素晴らしいサウンド
Class AB: 高効率でバランスの取れたバッテリー駆動時間と音質を実現

連続再生時間について、Class A使用時はシングルエンドで最大9時間、4.4mmバランスで6時間。
Class AB使用時はシングルエンドで最大15時間、4.4mmバランスで12時間の駆動時間を確保します。

また、DAPとしては比較的新しい世代となりますので、
SoCは「Qualcomm Snapdragon 665」を搭載しつつ、4GBの大容量メモリと64GBの内蔵ストレージを備えています。
製品によっては何かとバージョンが古くなりがちですが、OSには「Android 12」を採用しており現行世代として不足はありません。

なお、本製品の搭載OS(HiBy OS)の独自機能として「Direct Transport Architecture」というものがあり、
他社製品と同様ではありますが、どのようなアプリでもOS自体の影響を受けることなく再生することが可能です。

その他、本製品に関する情報は下記ページをご参考いただければと思います。

パッケージや付属品等について

今回は純正ケースを含めて購入しましたが、
例えばイヤホンのように詳しい情報はパッケージには記載されていないシンプルな構成となっています。

開封するとDAP本体がお目見え。
付属品はUSBケーブルや説明書などこちらも簡素な仕様ですが、実はケースも付いていますので予算を抑えたい方は単体を検討されても問題ないと思います。

その他の外観写真です。
1枚目と2枚目をじっくり見ていただくと、既に保護フィルムが貼り付けられていることが分かります。

大抵、購入後に「保護フィルム買わなきゃ…」となりがちですので、あらかじめ貼り付けされているのは嬉しいですね。
私の場合はフィルムの上から、プロスタッフ グラシアスを使ってガラスコーティングを施工しています。

ボリュームノブは本体右上にあり、ケース装着時は若干奥まって操作がしづらいものの「カチ・カチ」と感触がよく調整ができますので、大きな問題にはならないと思います。
接続コネクタ類は本体下部に集まっており、イヤホン・ヘッドホン出力だけでなくラインアウト出力にも対応しています。
それぞれ金メッキで高級感があり、ミドルクラスのDAPとは思えないほどの手の込みようで所有欲は十分満たせると思います。

DAP本体の操作感など

色々と触ってみた限りでは、スペック不足な場合にありがちなカクつきなどは感じずスムーズに動作しています。
他社製品だと「Snapdragon」以外のSoCや、同じQualcommでも世代の古いSoCが採用されていることが多々あるので、この辺りは後発の製品ゆえのメリットかと思います。
AndroidベースのOSを採用していますので、もちろんですが「Amazon Music」などサブスク系のアプリにも対応しています。

また、少し難点はありつつも個人的なありがたみを感じた機能の1つとして、設定画面 → バッテリー内に「maxバッテリー」という項目名で充電される上限を指定できます。
例えば「80」に設定すると、ピッタリではないですが83%ぐらいで充電が止まるようなイメージですね。

ただ、そのまま充電挿しっぱなしだと100%まで進んでしまうみたいで、ソフトウェア制御は発展途上のようです。
とはいえ、常にフル充電だとバッテリー寿命が気になってしまうこともありますので、積極的に使用していくのがいいと思います。

肝心の再生ソフト「HiBy Music」については、少なくとも私の使用するmicroSDカード(Team Pro+ 1TB)において、アルバムアートの表示は十分に速く、待たされるようなことはなかったです。
(私の環境では、アルバムアートの解像度は500×500で統一していることも速さの理由かなと思っています)

試聴してみての印象

ヨドバシの音フェスや、eイヤホンの店頭でひとしきり試聴していたものの、当時は若干の音割れ?のような現象があり、実のところ入手するまで不安感は抱いていました。

ただ当時試聴した製品の個体差だったのか、入手した個体については一切そのような問題は感じなかったのでファームウェアのアップデート等で何か改善がされたのかも…しれません。

「ES9038Q2M」を2基搭載したスペックは、据え置き環境として使用中の「FiiO K9 Pro ESS」に通ずるものがあり、寒色系の解像感高いサウンドが好きな方にはしっかりと刺さる製品だと思います。

また、本製品の特長の1つ「Class A / Class AB」の各モードについて、私個人としては一聴して感じるほどの差異を感じなかったというのもあり、それならばポテンシャルを最大限に引き出した状態で使いたい…ということで「Class A」モードで常用しているのが現状です。
ミドルクラスのDAPと考えればコストパフォーマンスが極めて高いので、セール等で安価に購入できさえすれば外出時等の相棒として活躍してくれることは間違いなしでしょう。

もちろんですが、他社のDAPと同様に「PC等のUSBDACとして」使用することも可能となっています。
無理に据え置きDACへ手を出すことなく、必要に応じて使い分けができるということも本製品のようなDAPにおける良さの1つだと感じます。

なお、今回は独身の日セール期間中にAliExpressの「HiFiGo Store」で購入しました。
当時の価格は割引コミコミで361ドル(約5万円前半)ほどと、国内流通品に比べると圧倒的に安価でしたので個人的には満足しています。
この辺りは国内代理店のサポートを受けるかどうか、代理店を応援したいか…で購入先を決めていただくのがよいかと思います。

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どのDAPを購入するか迷われている方へ、本記事がお役に立てれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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