こんにちは。
有線イヤホンが多めの本ブログですが、今回はワイヤレスイヤホンのレビュー記事になります。
ROSE TECHNICSより発売中のマルチポイント接続対応ワイヤレスイヤホン「Ceramics」をご紹介します。
今のところ、手持ちのワイヤレスイヤホンは過去レビューの「SONY WF-1000XM4」のみであるものの、
本製品はワイヤレス体験をどこまで楽しませてくれるのか、さっそくご紹介していきましょう。
※本記事は、Linsoul( @Linsoul_JP )様のご厚意により、製品をご提供いただいております。
この場にて、改めてお礼申し上げます。
製品概要
ROSE TECHNICS Ceramics(以下、Ceramics)は、
ドライバー構成としては10mm DLC振動板を左右1基ずつ搭載した標準的なワイヤレスイヤホンです。
ゲーミング用途にも適した「60ms」の低遅延に加えて、
Bluetooth 5.3に対応し「15m」の広い伝送範囲で快適に利用することができるとのことです。
また、デュアルマイク・ノイズキャンセリング技術により場所を問わずクリアな通話が可能となっている他、
左右それぞれにタッチセンサーを備えており、任意の操作を割り当てて自分好みの使い方に調整することができます。
専用のアプリ「ROSELINK」は、Android / HarmonyOS / iOS と幅広い端末に対応しているほか、
製品そのものがデュアルコネクティビティ(要するにマルチポイント接続)に対応しており、
複数デバイスとのペアリングが可能ということも1つの特長といえるでしょう。
その他詳細については、Linsoul様の商品ページもご参考いただければと思います。
パッケージと付属品について
日本国内のメーカーでは、いわゆるエコ的なパッケージが多く「価格にしては簡素」な印象がありますが、
本製品はそのようなことはなく、一般的なイヤホンと同様のパッケージが採用されていて安心しました。
全体的にはシンプルにまとまっており、
表面には製品の写真と名称が、裏面には簡単なスペック一覧が記載されています。
開封するとイヤホン本体とアクセサリーの2種類が箱に収められており、すべて開封したものが2枚目となります。
イヤーピースはS/M/Lの3種類、イヤホンケースは別添えの黒いケースに収納されていました。
私のように、イヤホンを複数持ちしている方や常に同じイヤホンを使用し続けるといったことが少ない方には
どう保管するといった点も気にしてしまいますので、このような「ちょっとした気遣い」は何となく嬉しいです。
説明書までしっかり読む方は少ないかと思いますが、念のためスキャンした画像は以下のとおりです。
海外製品ですので英語ではあるものの、付属品の一覧やペアリング方法、操作方法やインジケータの状態など一通り記載されているので、少なくとも使用方法が分からず困ってしまうことはないのかなと思います。
イヤホンケースは丸っこいコンパクトな感じで、特に奥行きはイヤホン本体のサイズギリギリまで攻めています。
ポケットに入れておいても違和感ない程度なので、あまり場所を取らないのは外出時に重宝する点だと思いますね。
少し気になる点としては、表面加工がツルツルしているので滑りやすいことと
イヤホンケースを開いた状態の保持力が弱めなため、肝心のイヤホン本体がやや取り出しづらいといったところは改善していただけると嬉しいなと感じました。
イヤホン本体は耳にスッと収まる程度のサイズ感で、ステム部分は珍しく透明の樹脂が使われているようでした。
有線イヤホンに慣れてしまっているせいか、金属や樹脂製でも黒いステムの製品を多く見ている気がしますので、これはこれで新鮮かなと思います。
なおご覧のとおり、今回はピンクを選ばせていただいておりますが「好きなVTuber」が似たような配色(ホワイト・ピンクの組み合わせ)なので、男性が扱うには恥ずかしい気持ちもあるもののそちらにちなんで「あえて」の選択としています。
今は活動されていない方なので、その辺りの事情にお詳しい方はピンと来るのではないかと思います(‘ω’)
何にせよ、作りがしっかりしていますので安っぽさはまったく感じないというのが本音です。
専用アプリの使用方法と感想
初回は自動的にペアリングモードへ移りますので、一般的なワイヤレスイヤホンと同様にBluetoothの設定画面からペアリングを行います。
それと並行して、説明書や公式サイトへ記載のQRコードあるいはアプリストアから専用アプリ(ROSELINK)をダウンロード・インストールしておきます。
ペアリング以降の設定は専用アプリから操作する形となりますので、インストールは必須となっています。
ペアリング済みであれば専用アプリのトップページに本製品が表示されているはずですので、
そのまま「Connect」をタップすると、以下のとおりバッテリー残量の確認や設定等が行える画面へと遷移します。
英語でも操作するにあたって困ることはないかと思いますが、一応は日本語へ変更することも可能となっています。
専用アプリの主な用途としては、前述のバッテリー残量の確認はもちろんのこと、
「Game Mode」という名の低遅延モードや3種類のイコライザ設定、左右イヤホンのタッチ操作の割り当て変更が行えるようになっています。
タッチ操作はデフォルトで音量上下が割り当てられていましたので、例えば右側の割り当てを「再生・停止」に変更しておくと断然使い勝手がよくなると思います。
音質・マイク性能
音質については、有線イヤホンと同じ目線で見てしまうと評価がしづらいため、
あくまでも、ワイヤレスイヤホン(もとい、ヘッドセット)という前提のもと、フラットな感想を心がけているつもりです。
まず、パッと聴いてみたイメージとしては全体的には寒色系サウンドであるものの、
1DD特有の低域ハッキリ感がありつつ、 高域になるにつれて若干のシャリ気味な音になっていきます。
時間をかけてエージングしていくことで変化していく余地もあると思われますが、
音質については、そもそものBluetoothコーデックが「LDACやapt-X」に対応していないことで頭打ちになっている可能性もありそうに思います。
とはいえワイヤレスイヤホンと考えれば必要十分な音質だと感じますので、
本製品に搭載されたDLC振動板の特徴等も含めて、総合的な感想としては「よく頑張っている」と思いました。
また、マイク性能では本製品がデュアルマイクを用いたノイズキャンセリング機能を搭載していることもあってか、
LINE等で通話してみた限りで、特に相手側に「声がよく伝わらない」ということはなさそうでした。
ワイヤレスイヤホンの場合、ただ音楽を聴くだけでなく通話においても問題がないかどうかは大事な点だと思います。
加えて、もともと低遅延を売りにしている製品のため
Youtubeで音楽や動画を聴く限りでは、「Game Mode」のオン・オフに限らず目立った遅延は感じませんでした。
※私自身はスマートフォンでゲームを遊ぶことがあまりありませんが、
いわゆる「音ゲー」をプレイされる方には違いがハッキリと感じられるのではないかなと思います。
伝送距離や安定性についても、装着したまま別室に移動したり、
外出時に混雑している駅などで使ってみた限りでは、途切れるようなことはなく問題ありませんでした。
昔のBluetoothイヤホンは些細なことで音の途切れ等が発生して使い物にならない製品も多いイメージでしたが、
最近の製品は本当に使い勝手がよくなったなと感じます。
比較的、手の届きやすい価格帯で安定した性能を備えたワイヤレスイヤホンのため、
外出時に有線イヤホンはちょっと…と抵抗を感じる方には、よい選択肢になるのではないかと思います。
本製品は現在、Linsoul様公式ストアやAmazonよりご購入いただくことが可能です。
お読みいただきありがとうございました。
コメント 本記事へのご質問やご感想など、お気軽にどうぞ