PR

【イヤホン】TANCHJIM ORIGIN – 第5世代DMTドライバー採用、明瞭感の高さが売りのハイグレード製品

こんにちは。
今回は、TANCHJIMより発売中のイヤホン「TANCHJIM ORIGIN」のレビュー記事です。

同社が開発した、最新鋭の第5世代DMTダイナミックドライバーや独自のチャンバー構造を備えた本製品の実力を交えつつ、ご紹介していきたいと思います。

製品概要

「TANCHJIM ORIGIN」は同社開発の第5世代DMT(デュアル磁気回路・デュアルキャビティ)ダイナミックドライバーを備えた、フラッグシップ級のイヤホンです。

独自設計の最新鋭ダイナミックドライバーは、本製品への搭載にあたり特別に設計された複合振動板を採用しており、複雑なシミュレーションにより理想的な低音域での振動特性を実現しつつ、高い剛性・平滑性を両立させたフラッグシップ級の高い性能を備えています。

また、振動板のウェーブガイドは形状を最適化した真鍮製(CNC加工)のパーツが使用されており、高音域の伝達効率を高めつつより音質を改善。
第4世代のDMTダイナミックドライバーに比べて一層再現性の高い音色や定位感・分離感、広い音場を与えてくれる製品へと仕上がっています。

なお、クイックリリース構造で容易に交換可能な3種類のノズルを採用しており、それぞれで異なる音色を楽しむことができるギミック性も有しています。

加えて、本製品のフィルターは堅牢な二重構造を採用しています。
外側はステンレス製で水蒸気を凝縮しつつ、高い音の透過性を確保する構造で、
内側は防水かつ微細な埃をろ過する役目を担い、高い耐久性と滑らかで自然な高音域表現を実現したとのことです。

その他の詳細は、国内代理店のCHIKYU-SEKAIさんの製品紹介ページもご参考ください。

パッケージと付属品等について

パッケージは本製品の写真が大きく飾られており、裏面には周波数特性やスペックが記載されています。

パッケージには登場していませんが、同社のイメージキャラクター(浅野てんき)のイラストが描かれたポストカードも付属していました。

内箱を開けると、ややシックなたたずまいでイヤホン本体と交換用のノズルがお目見えです。
ノズルは台座にねじ込み式ではめ込まれており、それ自体も金属製のため高級感を引き立たせる一部分です。

その他の付属品は2枚目のとおりで、イヤホンケースと付属ケーブルに加え、同社の「T-APB 気圧バランスイヤーピース」が2種類(S / M / L 各サイズ)同梱されています。

上述のイヤーピースは、内部と外部の気圧の違いによる装着疲労や音の偏りを軽減する効果があります。

なお、付属ケーブルは通常よりも若干ピンが長めとなっています。
いわゆる、TANCHJIM独自の仕様ですので通常のイヤホンへの使用はおススメできないですが、一般的な他社リケーブルを本製品へ使用することは可能であり、本レビューの執筆にあたって出力上の問題は見受けられませんでした。

イヤホン本体は工作精度の高い、さながら工芸品といってもよさそうなクオリティです。
ハウジング部分は鏡面加工で、フェイスプレート表面は艶消しとしつつロゴ部分は印字ではなく立体感のある造形のため、凹凸があります。
やや若干指紋が残りやすい加工に思えましたので、素手で触る際は少し注意が必要かもしれません。

コネクタ部にはダイナミックレンジを向上させるためのガイド付きバルブ構造が採用されており、抜けの良いサウンドを実現します。

試聴前 – セットアップ

前項で触れたとおり、「TANCHJIM ORIGIN」では通常の2Pinリケーブルも問題なく使用することができますので、今回は7N OCC(銀メッキ)+焼きなまし銅(銀メッキ)を採用したリケーブル「NiceHCK GalaxyLab」を使用しています。

本ケーブルは音の解像度を高めつつ、銀メッキの効果で中音域~高音域の煌びやかさを強調するようなサウンドとなります。
本製品のような、ダイナミックドライバー1基構成のイヤホンとは相性が良いのではないかと思います。

試聴してみての感想

上流には「FIIO K9 Pro ESS」を使用しています。

スッと駆け抜けていく中高音域~高音域は心地が良く、ボーカルを埋もれることなくハッキリと表現してくれます。
低音域も量感に不足がなく、小気味のいいサウンドでリスニングに集中することができます。

低音域の鳴り具合からダイナミックドライバー型と言われれば納得はするものの、言われなければバランスド・アーマチュアとのハイブリッド型かな?という錯覚を感じるほどには、音の広がり方に柔軟さがあるように感じます。

脚色が過ぎることもない原音に忠実な音で、全体的にうまい具合のバランスを取りつつ、どの音域でも不十分さを感じさせないチューニングは同社の技術力の高さを評価すべきものであり、かつ音源はあまり選ばないタイプのイヤホンのように思います。

クセのない、シンプルに「クオリティの高い音」を求めるのであれば、本製品を含む同社のイヤホンはかなりおススメできる一品であり、その中でも「TANCHJIM ORIGIN」は一層パフォーマンスを高めてきた製品に入ってくると思います。


また、交換型のノズルで音の傾向がどのように変化するかどうかも確認してみました。

ダイナミック型(D-Dynamic)のノズルでは、より低音域~中音域の豊かさを重視したサウンドへ変化します。
元来のダイナミックドライバーらしさや、弱ドンシャリ感が好きな方にはおススメできると思います。

個人的にはライト・クリア型(L-Light)のノズルを装着した時の変化が大きく、中高音域~高音域(女性ボーカル)を中心とした明瞭感がより一層際立っているように感じます。
その分、高音が刺さりやすくなるといったデメリットも生じますので好みとのトレードオフにはなりますが、本製品の交換型ノズルでの変化は面白みがあり、ぜひお試しいただきたいギミックの1つです。

私にとっては初めての、TANCHJIM製の上位モデルのイヤホンレビューとなりましたが、同社の作りだす音は他社にはない魅力があり、イヤホンという市場において一定の地位を築き続けられるレベルに達していると感じます。

今回、無試聴で突貫してみたのですが「至高のボーカル向けイヤホン」と言えるほどには結果満足でした。
オールラウンダー型な製品は万人受けしやすくもありますし、今後も同社の製品展開を楽しみにしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

コメント 本記事へのご質問やご感想など、お気軽にどうぞ

タイトルとURLをコピーしました