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【イヤホン】DUNU HAYABUSA ULTRA – 新色チタニウムグレー登場。シックな雰囲気へ変化しつつも、音は確かな製品

こんにちは。
今回は、DUNUより発売中のイヤホン「DUNU HAYABUSA ULTRA」のレビュー記事です。

同社より販売中のモデルに新色がリリースされ、より販売体制を拡充していくといった期待が持てる一品です。
本記事では同製品の特長について改めて触れつつ、ご紹介していくことができればと思います。

※本記事では、DUNU Japan様より、新色(チタニウム・グレー)発売に伴い試聴機をご提供いただいております。
 ありがたい機会をいただきましたこと、この場にて改めてお礼を申し上げます。

製品概要

「DUNU HAYABUSA ULTRA」は、同社開発の「第2世代ECLIPSEアーキテクチャ」を用いたリチウム・マグネシウム(Li-Mg)合金の振動板を搭載したダイナミックドライバーを1基採用の、1DDイヤホンになります。

軽量で高い剛性を持つ素材を振動板に採用したことにより、高い応答性や音のディテールを繊細かつ忠実に再現しているとのこと。

また、同社のフラッグシップ級モデル(Zen Pro)と同一の磁器回路を採用しているため、非常に高い性能を誇っている同社の質実剛健な設計が活かされた、新色としてレビューを受けつつも自信作ということでご紹介していきたいと思います。

今回は新色の「チタニウム・グレー」を日本国内へ展開するにあたり、
DUNU本社より直接ご依頼をいただき、レビュー用の試聴機をご提供していただいております。

「DUNU HAYABUSA ULTRA」の詳細については、下記ページをご参考ください。

パッケージと付属品等について

パッケージはシルバーメタリックながら、同社らしく意外とコンパクトです。
表面では海外名の「FALCON ULTRA」のロゴと背面に龍の筆文字が描かれているのが印象的です。

裏面には英文で製品の特長やスペックが紹介されており、付属品の一覧も併せて記載されています。
付属品については後ほどの項目内で触れていきますので、読み進めていただければと思います。

なお、本製品はVGP(国内最大級を誇るオーディオビジュアルアワード)2024年金賞を誇る製品です。

同社の製品パッケージは総じてコンパクトでありつつも、
その中には多くの付属品が含まれていることもあって、実のところは至れり尽くせりな構成となっています。

特にイヤーピースの種類がとても豊富で、
同社の「Stage & Studio Eartips」「Candy Eartips」(それぞれ2枚目写真の右2つに映っているもの)がそれぞれ付属します。
前者は円柱型という珍しい形状ではあるのですが外耳道に合わせて音の通り道を作ってくれる特長があります。
ぜひ試してほしいと思います。

付属ケーブルは「3.5mm / 4.4mm」プラグを交換可能な仕様(Q-Lock Lite)であり、線材には単結晶銅・銀メッキが使用されており、細身で取り回しやすいという印象です。

イヤホン側は同社特許の膨張式MMCX規格が採用されており、
耐久性に優れるぶん、抜き差し用には以下のような専用の器具を使用した方がいいと思います。
固定が緩いよりは全然いいのですが、力業で抜き差しをするのはとても大変なことと器具を使うことで非常に簡単に抜くことができますので、1セットおいても損はないと思いました。

実際、器具を使っての抜き差しは力を入れる必要もなく簡単に行えますので、
本製品のようなMMCX規格を採用するイヤホンを扱う際は、もはや必須レベルでの購入をおススメいたします。

ファイナル(final)
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イヤホン本体のクオリティは「さすがのDUNU」の一言に尽きますが、美しい鏡面のフェイスプレートの周囲に艶消しのヴィンテージ調ベゼルをあしらい、コンパクトながら所有欲を満たしてくれるであろう高級感を醸し出しています。

また、ベント穴を複数箇所に配置することによりドライバー性能を最大限に高め、優秀なレスポンスと力強さのある低音域を含め、まさに同社ならではのサウンドを実現しています。

加えて、チューニング機構の一種としてステンレススチール製・真鍮金メッキ製のノズルがそれぞれ付属し、
サウンドの滑らかさやボーカルを重視する場合は後者が推奨されています。

試聴前 – セットアップ

今回は、豊富なイヤーピースのうち「Studio & Stage Eartips」を使用しています。
その他はデフォルト構成で、本製品のサウンドを完全に真っ新な状態でレビューしていきたいと思います。

試聴してみての感想

上流には「FIIO K9 Pro ESS」を使用しています。

本製品のサウンドは、深い沈みこみ具合と力強さを両立させた低音域が特長的で、曲中で音域が急変するような最近のアーティストを聴くには適していると感じます。

あくまでも音源によって変わる印象ですが本製品の豊かな表現は、さながら1つ1つの音に圧倒されてしまい思わず鳥肌が立つほどに感じました。

同社のイヤホンは堅実な設計とは裏腹に、かなりアグレッシブなサウンドが印象的ですので、静かな曲を聴いてもいいのですが、少し趣向を変えて「いつもは聴かない曲」を試してみると良さを感じやすいかもしれません。

アグレッシブなサウンドといった点では、同社の「Kima」や「Kima Classic」も同様の印象を感じるところではありますので、ご予算に応じて選んでいただくことも一考かと思います。

また、前項までにご紹介した真鍮金メッキ製のノズルへ交換してみるとボーカルが際立つようになり、全体としての違いは少ないかもしれませんが、アーティストの息遣いを隅の隅まで感じることができる繊細なサウンドへと変化します。
音色は若干ながらウォーム気味に変化しますので、リチウム・マグネシウム合金を振動板に採用したイヤホンの音がお好きな方は、本製品も素材は違うもののお気に召すのではないかと思いました。

元からボーカルが埋もれがちな音源であれば、ノズルを交換して聴いていただくと印象が変わるかもしれませんね。
逆に、十分に表現のバランスが取れている音源であれば、ノズルを交換せずとも十分な鳴らし方をしてくれると思います。

前述の同社製品と傾向自体は似てはいるものの、ワンランク上の音質を求めるのであれば本製品がおススメの選択肢に挙がります。
ご予算に応じてお選びいただくか、既に当該製品をお持ちの方はステップアップとしてご検討いただくかどちらかになると思いました。


なお、本製品は日本国内で、下記ストアにて試聴機の設置と販売が予定されております。
()内は試聴機があるかどうかの有無になりますが、現在は日本へ試聴機が到着していないようです。
そのため、本レビューでご紹介した新色(チタニウム・グレー)の展示や試聴はもう少し先となりそうです。

・eイヤホン(ゲーミングAKIBA店以外に試聴機あり)
・フジヤエービック(試聴機あり)
・ヨドバシカメラ(Akiba、新宿、横浜、梅田、京都に試聴機あり)
・ビックカメラ(有楽町に試聴機あり)

ぜひ、試聴機の設置を楽しみにしつつ本製品のサウンドを楽しんでみてください。

お読みいただきありがとうございました。

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