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【イヤホン】SeeAudio Yume Ultra – 安定のコラボ製品、SeeAudioの夢物語

こんにちは。
今回は、SeeAudioより発売中のイヤホン「SeeAudio Yume Ultra」のレビュー記事です。

AliExpressでオーディオ製品を取り扱うストア「Angelears Audio Store」と同社のコラボレーションで誕生した本製品のサウンドがどのようなものか、本記事にて紐解いていきたいと思います。

製品概要

「SeeAudio Yume Ultra」は、既に同社で販売されていた製品(SeeAudio Yume)をベースに、オーディオ製品を取り扱うストア「Angelears Audio Store」とのコラボレーションモデルとしてリリースされたイヤホンです。

本製品はベースモデルと同一の「1DD+2BA」ドライバー構成を採用しつつも、10mm径のダイナミックドライバーはチタニウムメッキ振動板へと変更されています。

インピーダンスは12Ω・感度は113dBと、部品の変更や新たなチューニングでスペック上の数値にも変化が見られます。

※ベースモデルのインピーダンスは32Ω・感度は106dBとなります。

そのため、本製品が単なるコラボレーションモデルではなく「実質的な新製品」として開発されたことが伺えますね。

パッケージと付属品等について

パッケージは、同社のイメージキャラクターの1人(Rinko)を本製品用に描き下ろした新規デザインとなります。
裏面はスペック表記に加え、製品の特長について英語・日本語のそれぞれで記載されています。

この時点で、SeeAudioがお好きな方であればファングッズとしても有用な一品ではないかと思います。

また、パッケージと同様のデザインをあしらったアクリルスタンドも同梱されています。
私はもともとアクリルスタンドが目当てだったのですが、交渉してみたものの個別販売はしていないとのことでしたので、本製品にしか付属しないファングッズであり、こちらもSeeAudioファンなら見逃せない一品でしょうね。

正直、ここまでで元が取れているような気がしています。

開封すると、イヤホン本体と付属ケーブルが収まっているケースがお目見えです。
フェイスプレートは多色のラメが散りばめられたお洒落なデザインで、銀色のロゴも高級感を醸し出しています。

付属品は以下のとおりです。
イヤーピースはシリコン製のものがサイズ別で、その他にウレタンフォーム製のものが付属しています。

また、付属ケーブルは線材を6N OFC(無酸素銅)の銀メッキ線としつつ、「3.5mm / 2.5mm / 4.4mm」のプラグ交換が可能なタイプを採用しており、こちらはベースモデルとは異なる仕様となっています。
「SeeAudio Yume Ultra」へと生まれ変わるにあたり、現代のニーズに沿った変更が加えられたようですね。

イヤホン本体を見ていきましょう。
先ほど触れたとおり、フェイスプレートには多色のラメが散りばめられていて洒落たデザインです。

プラグ接続部分は同社の他製品と同様に、フラットタイプが採用されています。
ステム部分も同様に、金属製となっており耐久性に関しては不安となるような要素はなさそうに思います。

また、調べた限りでは筐体設計はベースモデルとは異なっており、
どちらかというと「SeeAudio Bravery AE」系に近い形状に最適化されているような情報が見受けられました。

実際に装着してみた感じ、耳への収まり具合は確かにBraveryっぽさがあるように思いますので、本製品の開発にあたりカスタマイズが加えられた箇所の1つのようですね。

なお、本ブログでの「SeeAudio Bravery AE」のレビューは以下となります。
最初に執筆した記事のため、直近の記事と比べて表現力が乏しいですが、よろしければご参考ください(笑)

試聴前 – セットアップ

今回の試聴ではリケーブルに「NiceHCK DualGod」を使用しています。
古河製の銅線材に銀メッキを施し、それをグラフェン線材と組み合わせたリケーブルです。

やや太めの8芯リケーブルで、深みのある2色の線材と特徴的なアクセサリ類が目を引く一品となります。

イヤーピースには「AZLA SednaEarfit Crystal」を使用しています。
SeeAudio製のイヤホンを使用する際に最初に試したイヤーピースなこともあり、度々役に立ってくれています。

試聴してみての感想

上流には「HiBy R6 III」を使用しています。

全体的には中音域~高音域に寄りつつ、やや寒色傾向を感じる一面もあるようなチューニングですが、低音域にはウォームな印象を若干ながら感じる面もあり、程よい量感で「聴きやすさ」に配慮された製品だと思います。

パッと一聴すると「弱ドンシャリ系」のサウンドではあるのですが、その内面には緻密に調整された各音域のバランス感があり、聴けば聴くほど深みにハマっていくような良い音だと感じます。

持ち上げるような表現にはなってしまうのですが、SeeAudioの製品はチューニングの精度が極めて高い領域にあり、どの価格帯の製品においても高いレベルで完成されたサウンドを聴かせてくれる、いわば安定の選択肢となり得る存在だと考えています。

低音域の量感や安定感を大事に考えるなら、ダイナミックドライバーを搭載した本製品を。
より高いレベルで各音域の調和を求めるならば、「SeeAudio Bravery AE」以上へ手を伸ばしてみていただく。

製品ごとの良さがありますので、一概に「SeeAudioならコレを買えば正解」という答えはありませんが、最初に手にしていただくイヤホンの1つとして、おススメできるように思います。

お読みいただきありがとうございました。

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