PR

【イヤホンレビュー】SeeAudio Neko – 外観・音ともに妥協のないこだわりを見せるハイエンドモデル

こんにちは。
今回は、SeeAudioより発売中のイヤホン「SeeAudio Neko」のレビュー記事です。

同社の主力製品「SeeAudio Bravery」系列の流れを汲む、6基のBAドライバーを採用したフルBA構成のハイエンドモデルについて、今回は念願かなって購入することができましたのでご紹介していきたいと思います。

製品概要

「SeeAudio Neko」は、SeeAudioのハイエンドモデル第4弾として開発された製品となります。

主力製品の「SeeAudio Bravery」では4基のBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを搭載していましたが、本製品ではさらに2基のBAを増設することで、より濃密で繊細なサウンドの表現を目指した製品としてリリースされています。

各音域のドライバー構成は下記のとおりです。

低音域を担当:Sonion製BAドライバー x2
中音域を担当:Sonion製BAドライバー x2
高音域を担当:Knowles製BAドライバー x2

「SeeAudio Bravery」では低音域にKnowless製BAドライバーを2基、残りの音域にはSonion製・Knowless製のBAドライバーを1基ずつ搭載といった設計でした。
「SeeAudio Neko」では、各音域を担当するドライバーが2基ずつとなったことでバランスのよい構成へと変更されていることが大きな違いとなります。

続けて、他の特長についても触れていきたいと思います。

まず、これまで同社のカスタムIEMでしか使用されていなかった「真珠母貝のフェイスプレート」を採用していることが特筆すべき点であり、イヤホンで重要な「音」に直接関連する要素ではないものの、同社の誇る「外観の美しさ」をさらに高めることに成功しています。

真珠母貝のフェイスプレートは、思わず見惚れてしまうほどの美しさを備えているのは当然のことで、実に30以上の工程を経て製造されているとのことです。

また、付属ケーブルにも妥協はありません。
「SeeAudio Bravery AE」では、HAKUGEI製のプラグ交換型ケーブルが付属していたことは記憶に新しいですが、本製品では、EFFECT AUDIO社の「Signature Series」に属するモデル「Cadmus」を付属ケーブルとして採用しています。

線材には「Premium UP-OCCシルバーメッキ銅リッツ」を採用しつつ、ロジウムメッキを施した交換型の真鍮製プラグにより、本製品の音を余すことなく表現することに不足はないと思われます。

なお、本製品には日本向けの「Japan-Version Black & Orange」モデルも併売されており、
そちらはボーカルを際立たせるチューニングへ微調整が施されているとのことで、やや出音は異なるようです。

詳細は国内代理店のミミソラオーディオ様のページをご参考ください。

パッケージと付属品等について

パッケージ表面には、本製品向けにデザインされた新キャラクター「Neko」が大きく飾られています。
裏面のスペック表記は、今までの同社製品と同様に周波数帯域などが記載された形式となっていますね。

内箱はハイエンドモデルに相応しい黒いパッケージです。
開封すると蓋の裏面に「Neko」のデザインコンテが描かれているという、ちょっとしたサービスもあります。

イヤホン本体は、既にケーブルが接続された状態で収まっています。
製品名のメタルプレートが高級感を漂わせていて、ついに手に入れた…という所有欲は十分満たせています。

付属品は以下のとおり、イヤホンケースと「Neko」のキーホルダー、イヤーピース各種(シリコン or フォーム)が付属しています。
ちょっとしたファングッズを付けてくれるのも同社のサービス精神といいますか、私はコレクションとして集めていますのでありがたい限りです。

その他、付属ケーブル用の交換型プラグ(3.5mm / 4.4mm)が付属していますが、2.5mmプラグは付属していませんのでご利用環境によってはご注意ください。

イヤホン本体を見ていきます。
基本的な形状は「SeeAudio Bravery AE」を踏襲したデザインで、装着感の良さは変わりありませんね。
気圧調整用のベントが設けられているのも同様で、ぱっと見でも当該製品の進化系と考えて差し支えなさそうです。

真珠母貝のフェイスプレートは光の当たりようによっては非常に美しく、飾っているだけでも所有欲は十分に満たせる一品なのではないかと思います。
ビルドクオリティは、SeeAudioの製品につき文句の付けどころがない…というのはレビュアー泣かせですね。

試聴前 – セットアップ

今回のレビューでは、リケーブルなどは行わずデフォルト構成での試聴となります。

ただしイヤーピースのみ、音の感触が気に入っている「Pentaconn COREIR BRASS」へ交換しています。
イヤーピースとしては高価な部類に入りますが、装着感や音の通りが良いので一度試していただきたいですね。

※写真では「Sednaearfit Crystal」を装着していますが、これは撮影時期の関係ですのでご容赦ください。

試聴してみての感想

上流には「FIIO M23」を使用しています。

まず、各音域2基ずつとバランス型のドライバー構成が良い影響を与えており、
出音そのものはフラット寄りと感じつつも、全体的には低音域・高音域が中心となっている印象を感じました。

とはいえ、ボーカルを含む中音域に物足りなさを感じることはなく、とても自然な表現となっています。
男性ボーカル・女性ボーカルそれぞれでハッキリと聴きとることができ、各音域の分離感も良く「音の濁り」を感じるような場面もないように感じました。

また、比較対象に挙がりそうな「SeeAudio Bravery」では、低音域にKnowless製ドライバーを採用していましたが、Sonion製ドライバーへ変更されたことにより音の濃密さ・深みが増しているように感じ、より柔らかなで聴きやすい音色となっているように思います。

※個人的に、Sonion製ドライバーの音色が好きなので誇張した表現となっていれば申し訳ありません(^-^;

BAドライバーならではの繊細な表現力も相まって、全体としての解像度・明瞭感は極めて高いレベルに整っており、同社のチューニング技術は衰えを知らず、進化を続けていく一方のように感じます。

もし、現在の愛機が「SeeAudio Bravery」かつ、同社の音が好きでステップアップしてみたいという方においては外観や音のそれぞれにおいて、本製品をぜひおススメの選択肢に挙げたいと思います。

もちろん、本製品は「SeeAudio Bravery」と比べ、価格が2倍以上となりますので簡単に手を出せるものではないかと思います。
日本国内でも流通在庫が見当たらず個人輸入に頼る前提にはなってしまいますが、本記事が検討にあたり役立てば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

コメント 本記事へのご質問やご感想など、お気軽にどうぞ

タイトルとURLをコピーしました