こんにちは。
今回は、BQEYZよりリリースされたイヤホン「BQEYZ CLOUD」のレビュー記事です。
本製品は現在「Kickstarter」で、その名のごとくクラウドファンディングが開催されている他、
国内代理店の4Leaf(フォーリーフ)様が、日本向けへ「CAMPFIRE」でクラウドファンディングを開催中です。
今回、先だって試させていただく機会を得られましたので製品の魅力をご紹介できればと思います。
※執筆にあたり、BQEYZ様より製品をご提供いただいております。
このような機会をいただきましたこと、改めてこの場にてお詫び申し上げます。
製品概要
「BQEYZ CLOUD」は、独自のエアーアシスト振動板(エアーアシスト循環システム)を搭載した、10mm径 二重磁気ダイナミックドライバー1基構成のシンプルなイヤホンです。
最初に記載したとおり、本製品はクラウドファンディングで有名な「Kickstarter」でのクラウドファンディングが最初に開始され、執筆時点で100万円近くの支援が集まっている状況となっています。
同社はこれまで季節などの自然界の単語をモチーフとした様々なイヤホンをリリースしていますが、例えば既に何かしらの製品をお持ちの方や、今回の「BQEYZ CLOUD」を心待ちにしている方もおられると思います。
本製品では、ダイナミックドライバーの振動板にLCP(液晶ポリマー)振動板を採用しています。
LCPそのものは多くのイヤホンで使われている素材でレスポンスの良さに定評がありますが、同社はそれにプラスする形で、イヤホン内の空気圧バランスを整える「フレキシブル補助振動板ユニット」という機構を併設しています。
6.8mm径の本ユニットにより、高音域の主張を程よく抑制しつつ横方向に音場を広げるといった作用が期待できるとのことで、同時に中音域~高音域の表現力向上を実現しているようです。
「エアーアシスト循環システム」そのものは、ダイナミックドライバーが駆動する際の空気圧を利用するような仕組みで、全体的な音のバランスを整えるパッシブユニットのような形となっているようですので、本製品の音質に寄与しているといったイメージでよいかと思います。
全体的なチューニングは「自然なボーカル表現」に特化しており、各音域の分離感はハッキリさせつつ適度にゆったりとした低音域の弾む音を楽しむことができるイヤホンに仕上がっています。
なお、本製品は2色展開で「ブラック」または「シアン」のいずれかをお選びいただけます。
先だってレビューをされている方々を見ると、シアンを選ばれている方が多いように思いましたので、私は個人的な好みも含めて、ブラックの4.4mmモデルを選ばせていただきました。
パッケージと付属品等について
パッケージはイヤホンには珍しい横長タイプです。
「BQEYZ CLOUD」という製品名に相応しい、ふんわりと浮かぶ雲のようなデザインが雰囲気良いですね。
イヤホン本体を含む、付属品は以下のとおりです。
イヤーピースは金属製の台座に収まった「Atmosphere / Reference」の2タイプが3サイズ(S / M / L)付属していることに加えて、フォームタイプのものも1ペア用意されています。
ケーブルは、0.06mmの「単結晶銅線x40本と銀メッキ線x38本」を組み合わせた、同軸構造のものが付属しています。
やや耳まわりのクセがあることを除けば、細めで取り回しやすいケーブルだと思います。
プラグ交換型のケーブルではありませんが、各色ともにプラグは「2.5mm / 3.5mm / 4.4mm」のバリエーションが用意されていますので、購入時にご自身の環境に適したものをお選びいただけます。
イヤホン本体を見ていきましょう。
筐体はアルミニウム合金製で、ブラックだと見えづらいですがフェイスプレート部分には2本の立体的なラインが緩やかに描かれています。
周囲の縁取りがデザイン上のお洒落なアクセントとなっていることを含め、仕上がりは良いと感じます。
試聴前 – セットアップ
今回は、ケーブルとイヤーピースいずれも付属品を使用しています。
イヤーピースは2種類のうち、「Reference」のMサイズを使用していますが、やや全長が短めですので「耳の奥までしっかりと装着できない」という人は、任意のイヤーピースも検討してみてください。
試聴してみての感想
上流には「FIIO M23」を使用しています。
事前に、Xの投稿(以下)で軽い印象をお伝えしていたとおり、低音域は全体を程よく支える程度に調整されておりつつも、しっかりと沈み込みを感じられる不足のないバランスに落ち着いています。
スピード感のある音源へのレスポンスも良い傾向で、次々と移り変わるリズムに反応が遅れてしまい、音が濁り気味になってしまう…ということも最小限に抑えられているように思いました。
本製品における特長のひとつとして挙げられているように、確かに横方向への音場表現は広めに取られており、スッキリとした明瞭感のあるサウンドとして仕上げられていると感じました。
また、本製品のエアーアシスト機構によって「強すぎず・弱すぎず」のちょうどいいレベルに空気圧(=音圧)が整えられていることで、音が濃くなりすぎない点は長時間のリスニングなど「聴きやすさ」の観点では、主観的・客観的いずれの立場においても高いスペックを引き出していると思います。
もちろん音圧が適度に調整されているということは、高音域の刺さりや低音域がやけに目立つなどといった偏りが軽減されているということでもあり、ほぼフラットに近い感覚で音楽を楽しむことができると思います。
例えば「音が重厚・解像度が高い」といった特長を持っているイヤホンは様々な製品が挙げられますが、趣味ならともかくレビューとなると「書いている間は聴き続ける」ことになりますので、癖の強くないイヤホンであればあるほど、圧倒的に都合がいいわけです。
(他のレビュアーさんがどのように作業されているかは存じ上げていないので、私が特殊なだけかもしれませんが…)
私の場合、1件の記事を執筆するにあたっては2時間以上はかかるほど作業ペースが遅くなりがちですので、その間はずっと同じイヤホンを聴き続けることになります。
ペースの問題はさておき、必然的にそれだけの時間聴きこむことになりますので「聴き疲れしない」イヤホンであればあるほど良い製品だと感じます。
直近でレビューしたイヤホンに比べれば「ふんわりとした軽い音」という印象を抱きましたが、同社のリリースしてきた製品がそれぞれ高評価を得られている点からも、納得できる品質・音質だと結論づけたいと思います。
なお、ここまで書いておきながら恥ずかしい話なのですが、
先日にヨドバシ梅田で開催されていた「音フェス」で試聴した際は「なんだこのイヤホン…」と拍子抜けしてしまい、辛口評価となっていました。
今回のレビューそのものは、BQEYZ様から直接のご依頼となり、国内代理店の4Leaf(フォーリーフ)様は絡んでいない(=初手で辛口評価していたことも関係ない)とは思っています。
とはいえレビューを書くという形でリベンジする機会をいただけたので、大変ありがたかったです。
念のため付け足しておくと、その点を踏まえての忖度などは一切ありません。
本記事のレビューはすべて事前の取り決めや事前知識もない状態で臨んでおりますので、いわゆる「普通に使って、普通に思ったこと」を書いているとお考えいただければと思います。
※思い返すと、、おそらくイヤーピースのサイズが合っていなかったのだろうと思います(;’∀’)
もし興味をもっていただけましたら、クラウドファンディングへの参加をぜひご検討ください。
記事を公開した時点で「目標金額の277%」に達するほどの支援があり、大きな人気を誇っています。
現在の支援状況は以下のウィジェットでご確認いただけます。
お読みいただきありがとうございました。
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