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【イヤホンレビュー】TANCHJIM 4U – 欲張りなあなたへ。4種のサウンドを詰め込みました

こんにちは。
今回は、TANCHJIMより発売中のイヤホン「TANCHJIM 4U」のレビュー記事です。
独自のチューニングシステムを採用し、4色のサウンドを備えた多彩な一作をご紹介いたします。

※本製品はHiFiGo様(@HifigoJpよりご提供いただいております。
 このような機会をいただけましたこと、改めてお礼申し上げます。

製品概要

「TANCHJIM 4U」は、同社開発の第4世代「DMT4 Ultra(デュアル磁気回路・デュアルキャビティ)」ダイナミックドライバーを1基搭載した、シングルDDのシンプルなイヤホンです。

振動板には高品質の「LCP(Liquid Crystal Polymer)」が採用されていますが、これ自体は多くのイヤホンに使われている素材であり、歪みが少なく明瞭感の高いサウンドを実現するものになります。

上記のLCP振動板をベースとしたドライバーを、緻密なシミュレーションを経て本製品専用に設計・開発しており、剛性と柔軟性を兼ね備えた高性能を発揮することで、低音域のレスポンスが強化されているとのことです。

また、多くのイヤホンでは「DIPスイッチ」を用いたチューニングギミックを採用している中、本製品では4方向に調節可能な独自のギミック(4-Level Adjustable Circuit Filter System)を内蔵しています。

「TANCHJIM 4U」はコンパクトな筐体ながら「4色のサウンド」を持っており、1つ1つに洗練された音を詰め込んだ意欲的な製品へと仕上がっています。
以下、()内は私の意訳ですので参考程度に見ていただければと思います。

・Atomosphere(空間を感じさせるようなサウンド)
・Monitoring(モニターライクなサウンド)
・Natural(自然を感じさせるようなサウンド)
・Pop(ポピュラーな音楽に適したサウンド)

パッケージと付属品等について

パッケージは過去にレビューした「TANCHJIM ORIGIN」のように、製品が大きく飾られたデザインとなっています。
今回の提供元でもある「HiFiGo」のロゴも含まれており、コラボレーション製品のようにも思えます。

なお、HiFiGoの中の人が乱用しているお気に入りの「浅野てんきちゃん」のスタンプの要素がどこかにあるのかな…と探してみましたが、残念ながらありませんでした。そりゃそうか。

内箱を開けると、まず目に入るのは「4U」のロゴ。
まさに「あなたのための製品を用意しました」という表現を感させるような製品名だと思います。

さらに進んでいくとイヤホン本体が収まっていますが、フェイスプレートの一部が鏡面となっているため、輸送時の傷つきを防ぐ保護フィルムが貼り付けられていました。

付属品は以下のとおりで、イヤーピースは開口部の異なる2種類が「S / M / L」の3サイズ付属しています。
珍しいものとしてはチューニングギミック調整用のマイナスドライバー形状の器具が付属している点が挙げられますね。

ケーブルは同社製品に広く採用されている「通常よりも少し長めの2Pin」となり、接点を増やすことで音がしっかりと伝達されるような仕様になっています。
今回ご提供いただいた製品では標準的な3.5mmプラグのものが同梱されていました。

イヤホン本体を見ていきましょう。
フェイスプレートの一部分に鏡面加工が施されており、見ただけで美しさを感じさせます。

鏡面部分の上からロゴが印字されているため、写真では若干かすれて写ってしまっていますが、実際にはハッキリと印字されていますのでご安心ください。

筐体のデザインはウサギをモチーフとしたものらしく、U字型の丸っこいデザインとなっています。
素材には亜鉛合金が用いられており、艶消し加工も相まって高級感が引き立てられています。

なお、Xで「ステムの径を教えてほしい」といったコメントが寄せられましたので
ちょうど居合わせていた友人にデジタルノギスをお借りして測ったところ、「およそ6.46mm」でした。

試聴前 – セットアップ

今回のレビューでは、付属ケーブルと「Pentaconn COREIR(BRASS)」を使用しています。
付属のイヤーピースは私の耳のサイズと微妙に合わず、他製品としましたことをご了承ください。

コンパクトな筐体は耳にスッポリと収まり、軽量なこともあって快適に音楽を楽しむことができます。
金属筐体ゆえに、ちょっと冷たさを感じますが夏場にはちょうど良いですね。

試聴してみての感想

上流には「FIIO M23」を使用しています。

「TANCHJIM 4U」の特長でもあるチューニングギミックを試していきつつ、4色のサウンドの印象をひとつひとつご紹介していきたいと思います。

Atomosphere

初期位置では、こちらの音色が選択されていましたので基準としていきます。

低音域は重厚感が強調されており、そこにボーカルを含む中音域が乗っかるといったイメージです。
分離感は良く、特に問題なく鳴らし分けられているように感じます。

全体に占める高音域の主張は控えめで、低音域~中音域にシフトしたセッティングだと思いました。

Monitoring

「Atomosphere」から一転し、低音域は大幅に抑えられています。
中音域~高音域が中心の寒色傾向の音色へと変化しており、そこに低音域を少し感じさせる程度のセッティングのように思い、確かにモニター系と言われればそれに近いものを感じます。

音源によって印象が変わることは前提として、若干ながら高音域のシャリつきを感じる場面はあるように思うものの、全体として煌びやかに鳴らせているのではないかと思います。

Natural

各音域のバランス感をうまく取った音色で、「Monitoring」で抑えられていた低音域を主張が強すぎない程度とし、中音域~高音域と同等の具合で鳴らしているといったように感じます。

それでも全体のバランスを表すのであれば「低音域≦中音域<高音域(誤差レベル)」のように思うところですが、4色のサウンドで好みのセッティングを選ぶのであれば…私はこれを選びたいです。

Pop

「Natural」の音色をベースとしつつも1つ1つの音への弾みを与えた、まさに「ポップな」サウンドだと感じます。
そのままの表現になってしまいましたが、緩やかな心地のよいリスニングタイムを楽しみたいなら「Natural」を、できる限り楽しんで音楽を聴きたいといった趣向なら「Pop」を選ぶといった棲み分けができているように思います。

個々人の好み次第で、いずれのセッティングもベストになり得るポテンシャルを持つと思いました。

総評

チューニングスイッチ(チューニングシステム)を搭載したイヤホンは数多くあれど、同社が「TANCHJIM 4U」へ取り入れた意欲的なチューニングシステムは先進的かつ変化を感じやすいものでした。

製品概要では「4色のサウンド」といった表現で誇張しすぎたかと思ったものの、まさにそれぞれのセッティングで違った姿を見せてくれる本製品は、イヤホン界を新たな方向性で刺激する先駆者となっていくように思います。

「TANCHJIM 4U」の販売価格は69.99ドルを予定しており、日本円換算では1万円前後と手の出しやすい価格帯に設定されています。
触りようのない、完成された音ではなく「一機種で多種多様な音を聴きたい」といった欲求をお持ちの方におススメできる製品ですので、ぜひご検討いただけますと幸いです。

▼製品ページへのリンク(Amazon / HiFiGo公式ストア / AliExpress)

日本のAmazon倉庫へも入荷しており、お急ぎ便でご購入いただけます。
いち早く聴いてみたい!という方は、こちらからの購入もぜひご検討いただければと思います。

お読みいただきありがとうございました。


追伸)浅野てんきちゃんはかわいいぞ

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