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【イヤホン / DACレビュー】SuperTFZ AQUARIUS / DECO.5 – エントリークラスの超新星、2製品を併せてご紹介

こんにちは。
SuperTFZより発売中のイヤホン「AQUARIUS」とドングルDAC「DECO.5」のレビュー記事です。

それぞれ6月21日(金)にリリース予定の新規製品のため、特別編ということで同時レビューにてご紹介したいと思います。

※伊藤屋国際様(@itohya_info)からのレビュー依頼で、各製品をご提供いただいております。
 このような機会をいただけましたこと、改めてお礼申し上げます。

製品概要

SuperTFZ AQUARIUS

「SuperTFZ AQUARIUS」は、11.4mm径の多層ナノスケール振動板ダイナミックドライバーを1基搭載した、1DDイヤホンです。

本製品はプロ仕様のデュアル磁気回路を搭載しており、磁束密度をテスラレベル(最大10,000ガウス)にまで高めたことで解像度を向上させるとともに、従来のダイナミックドライバーにおける高音域表現の改善や全体的なバランス感の良さを実現しているとのことです。

また、従来比で約2倍の空間を確保したデュアルキャビティ構造により、ダイナミックドライバーの振動板を効果的に制御することで、出音を正確に表現するといった点への配慮も図られています。

イヤホン本体は航空グレードの軽量アルミニウム合金を採用しつつ、みずがめ座の星図をモチーフとした印象的なデザインに3色のトリコロールストーンが埋め込まれています。
完全な鏡面加工が施されたフェイスプレートは、上記の星図をさらに際立たせるためのベースにピッタリな、クオリティの高い設計となっています。

SuperTFZ DECO.5

「SuperTFZ DECO.5」は、多くの製品で採用されているCirrus Logic社の「CS43198」を2基搭載した、USB Type-C接続のドングルDACです。

出力端子は3.5mm / 4.4mmの2種類を搭載し、お好みでアンバランス / バランス接続での使用ができることに加え、バランス接続時は「S/N比≧130dB / ノイズフロア<1.5uV」と極めて明瞭感が高くノイズ感のないサウンドを、エントリークラスのドングルDACとして実現しているとのことです。

また、AQUARIUSと同様に航空グレードの軽量アルミニウム合金を採用した筐体には「アルマイト加工」が施されており、外観の高級感と耐久性の高さを兼ね備えています。
排熱用に備わったメッシュホールには動作ステータスを視認できるLEDを搭載しており、扱いやすさと同時に演出にもこだわった一品となっています。

本体側面には操作用の物理ボタンを備えており、端末に依存しない独立したボリューム調整機構だけでなく、ゲインやデジタルフィルターの切り替えが可能な多機能なボタンとして機能します。

なお、「USB Audio Class 1.0 / 2.0」の両方に対応しており、例えばゲーム機など「UAC 2.0」に非対応のデバイス」であっても問題なく使用することが可能となっている点は、本製品の多様さを伺わせます。

パッケージと付属品等について

パッケージは各製品共通で、洒落た小箱に入った形で到着しました。
撮影前に解いてしまっていますが、輸送中に開いてしまうことがないように白いリボンが巻かれており、見た目はさながらギフトボックスです。

開封してみると、以下のとおり「高級そうな卵」でよくある紙のヒラヒラがクッション材として敷き詰められており、同社のロゴが入った巾着袋に製品が封入されているといったこだわりようでした。

正直、このようなパッケージは他社製品で見たことがなく新しさを感じる一面でもありますね。
いかにもイヤホンやDACが入っている…ようには見えないので、友人や恋人へのプレゼントにも向いていると思いました。
なお各製品には説明書類のほか、クリーニング用のクロスも付属しています。

SuperTFZ AQUARIUS

付属品は以下のとおりです。
イヤーピースは開口部の広さ以外に、高さもやや異なっています。
AIイラストのような雰囲気も感じるプロマイドは、本製品のイメージキャラクターでしょうか…。

付属ケーブルは透明度の高い被膜でイヤホン本体を引き立てるデザインとしつつ、線材には銀メッキOFCが採用されています。
標準的な3.5mmプラグが使用されていますので、どのような機器でもすぐにお使いいただけます。

イヤホン本体は製品概要で触れたとおり、撮影に困るほどの丁寧な鏡面加工が施されています。
さりげなく彫られた「AQUARIUS」のロゴと、みずがめ座の星図がキラリと映えています。

色々な角度から撮影してみました。
普通に自室が写りこんでいますが、写りこみ自体がクッキリなので加工精度の良さを感じていただけるのではないかと思います。

SuperTFZ DECO.5

本体・ケーブルともにシルバーで、いかにもアルミニウム感のある外観です。
表面の手触りは、ほんの少しザラザラしていることもあってホールドしやすいです。

色々な角度から撮影してみました。
側面には「ボリューム + / -」の物理ボタンのみを搭載し、その他は入出力端子のみでシンプルな構成となっています。
本製品の重量は「16g」と軽く、小型なことも相まって持ち運びには最適な製品といえるでしょう。

操作方法は「ボリューム + / -」ボタンの同時押しが基本となりますが、以下のとおりです。

・ゲイン変更(Low / High)
 → 「ボリューム + / -」ボタンを同時押しした後、すぐに片方を離す
   LEDが1回点滅(=Low Gain)、LEDが2回点滅(=High Gain)

・デジタルフィルターの変更
 → 「ボリューム + / -」ボタンを1秒以上同時すると、以下の順番で切り替わる
   フィルターが切り替わるごとにLEDが1回点滅、(5.)のみ2回点滅する
   1. Fastroll off, Low latency filter
   2. Fastroll off, Phase dependent filter
   3. Slow roll off, Low latency filter
   4. Slow roll off, Phase compensated filter
   5. Non over sampling filter

・「UAC 1.0」への変更
 → デバイスと接続していない状態で「ボリューム +」ボタンを押したまま接続
   LEDが赤色の常時点滅となっていれば切り替え完了(電源を落とすと、UAC 2.0へ戻る)

排熱用に備わったメッシュホールは本製品のデザイン性を引き立たせるアクセントとなっています。
部屋を暗くすると、内部に搭載されたLEDが映えることもあって大変綺麗です。

試聴前 – セットアップ

各製品は同日の発売予定、ならばセットでレビューを進めるべき…という謎のこだわりとなりますが、以下の構成で試聴を進めていきたいと思います。

・「FIIO M23」 → 「SuperTFZ DECO.5」 → 「SuperTFZ AQUARIUS」

なお、イヤホンのレビューにあたっては「FIIO M23」接続時と「SuperTFZ DECO.5」接続時のそれぞれで比較をしていきます。

試聴してみての感想

SuperTFZ AQUARIUS & FIIO M23

DAP側はハイゲインかつ、ボリュームは60で十分な出力が得られました。
そもそものインピーダンス値が「50Ω」と大きいこともあってですが、シンプルな1DDイヤホンという括りでいえば、駆動力が必要なタイプとなっています。

一聴して最初に感じたのは、その豊かな低音域の演出でしょうか。
重厚かつ深みのある表現ながら、スピード感のある音源へもしっかりと追従するレスポンスの良さがあるように感じ、単純な外観にこだわった製品という訳ではなく内面(=音)にもこだわり尽くした、同社の自信作のひとつであるように思われました。

全体的なバランスでいえば絶妙に低音域寄りのドンシャリ感があるようにも思われますが、中音域~高音域にかけての解像度やレスポンスについても、低音域と同様にポテンシャルの高さが感じられます。

11.4mm径のダイナミックドライバーは、一般的な他社製品の「10mm径」に比べればわずか1.4mmの差ではあるものの、そこから奏でられる音は明らかなレベルの違いを感じとれるように思います。

SuperTFZ AQUARIUS & SuperTFZ DECO.5

DAP側のボリュームは最大(120)としつつ、DAC側でボリューム調整をしています。
「FIIO M23」から直接出力の場合に「駆動力が必要」であることに触れたものの、難なく鳴らせますのでご安心ください。

全体的な印象として、低音域の表現はやや控えめとなった代わりに繊細さが増したように感じます。
いわゆる「音が綺麗になったように感じる」表現は、個人的にCirrus Logic製のDACを採用する製品全般の特長であるように考えています。

ひとつ辛口評価となりますが、高音域(超高音域?)のザラつきが感じられるように思います。
音源によりザラつく・ザラつかないが分かれており、繊細さが増した結果「元々聴こえていなかった音域が感じられるようになった」のかもしれませんね。
正直なところ、音源のジャンルやDACチップ所以の出音における好みの話になりますので、誰もがそう感じるはず…ということはなく、私個人がそう感じたとのようにお考えいただければと思います。

総評

ここまで違和感なく書き進めてきましたが、改めて振り返ると今回は「アンバランス接続」のまま試聴しています。
イヤホンによっては、バランス接続に切り替えることで真価を発揮する…ということは無きにしも非ずですが、本製品についてはリケーブルの必要性を感じませんでした。

予算を抑えて・リケーブルへのこだわりもなく・箱出しで良い音を楽しみたいという場合はおススメできる選択肢になり得るかと思います。

なお、本記事の冒頭へ書いたとおり各製品の発売日は「6月21日(金)」と予定されております。
市場予想価格は以下のとおりです。

・SuperTFZ AQUARIUS(市場予想価格:11,800円)
・SuperTFZ DECO.5(市場予想価格:14,800円)


特に「SuperTFZ AQUARIUS」については、同等クラスのイヤホンより高みを目指せる可能性も伺えましたので、ぜひご検討いただければと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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