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【イヤホンレビュー】Oriveti bleqk Dynabird – 新シリーズ「bleqk」の目指すサウンドとは

こんにちは。
今回は、Orivetiより発売中のイヤホン「Oriveti bleqk Dynabird」のレビュー記事です。

Orivetiが新たに立ち上げたベーシックラインの処女作としてリリースした本製品の実力をご紹介していきたいと思います。

※本記事の執筆にあたり、HiFiGo様(@HifigoJpより製品をご提供いただいております。
 このような機会をいただけましたことに、改めてお礼申し上げます。

製品概要

「Oriveti bleqk Dynabird」は、Orivetiが新たに立ち上げた新シリーズ「bleqk」の処女作としてリリースされたイヤホンです。
「Basic Line Exquisite Quality Kept」の略称が「bleqk」とのことで、あくまでもベーシックな製品として同社ラインナップに収まりつつも、絶妙なクオリティを担保するといった意図とのことで、まさに「定められた範囲で、可能な限りの最大限」を目指した製品として開発されています。


本製品のドライバー構成はシンプルなダイナミックドライバー1基を搭載しつつも、専用設計の「9.2mm径 ベリリウムメッキ振動板」を採用したことで、主に高音域におけるポテンシャルに特化しています。
上記に加え、デュアルチャンバー設計を採用することによって、音の明瞭さ・豊かさ・歪みの少なさそれぞれを両立させた音響表現にこだわった妥協のない製品として仕上げられています。


また、ノズルのフィルター部分もオリジナリティを感じられるデザインでありながら、同社の目指すサウンドに近づけることを目的とした工夫として、取り入れられているとのことです。


イヤホンの筐体は、過去のレビューですとDUNU Kima系統を彷彿とさせるようなアルミニウム合金をCNC加工したものが用いられており、とても剛性が高そうに伺えるその姿は「質実剛健さをウリとするメーカー」として競合してきそうな勢いが感じられます。

パッケージと付属品等について

パッケージは大変シンプルで、裏面のスペック表記も必要以上のことは記載されていません。
直近、高インピーダンスのイヤホンのレビューが続きましたが、本製品は16Ωと一般的な値となっています。

内箱には同社のロゴが大きく飾られているほか、前項でご紹介したコンセプト(Basic Line Exquisite Quality Kept)についても記載されています。


さらに開封を進めると、内容物はとてもシンプルです。
イヤホンケース内にはケーブルが装着された状態のイヤホンが収まっており、アクセサリ箱にはイヤーピースが同梱されています。
徹底したコストカットを感じつつも、肝心の音が良いのであれば私としては文句を言う理由はありません。


付属品は以下のとおり、イヤーピースは開口部と高さが若干異なる2タイプ(S / M / L)付属しています。

ケーブルの端子は3.5mmプラグで、本製品では4.4mmなど他のプラグでの展開は予定されていません。
ややクセが付いた状態が気になりますが、全体的にはしなやかで扱いやすいタイプのケーブルだと思います。


イヤホン本体は以下のとおり。
フェイスプレート中心部の加工や、縁などにロゴが刻まれているところは落ち着きとお洒落さの両方が感じられます。
外観だけですと、少しゴツい感もあって装着感を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、意外にも小型ですので、装着そのものは耳にすっぽりと収まって違和感はありませんので、ご安心いただければと思います。

試聴前 – セットアップ

付属のシリコンイヤーピース(半透明タイプ)に変更した以外はデフォルト構成のままで、3.5mmアンバランス接続で試聴しています。
じっくりエージングを進められればと考えていますが、今回は時間的な制約もある関係上…時短エージング音源を慣らし運転に使用しています。


時短エージング音源は、音と科学さんのYouTubeチャンネルで公開されているものを使用しています。
基本的にはYouTubeで公開されている音源で十分かと思いますが、より広範囲のエージングが行えるようにハイレゾ版の音源を別途購入しています。

試聴してみての感想

本記事では「FIIO K9 Pro ESS」で試聴しています。

音色や、各音域のバランス感など

中音域~高音域に寄った、ほんの少し暖色傾向がみられつつもスッキリめのサウンドだと思います。
音場も少し広めにとられているようで、9.2mmと小径のダイナミックドライバーにしては空間表現にもこだわりがあるように感じられます。

低音域の主張は、中音域や高音域のように解像度の高さが明確に感じられるといったほどではなさそうですが、必要十分に他の音域を引き立ててくれるといった感じの厚みですので、聴き疲れはしづらいタイプのように思います。

また、音数が多めの音源を聴いていても、あまり濁ったような雰囲気は感じられませんでした。
そのため、各音域の分離感は良いのではないかと思います。

良いと感じた、気になると感じたポイント

本製品の良さは、何といっても高音域になるにつれての解像度(=明瞭感)の高さでしょうか。
前述のとおり、低音域が程よい具合に他音域を引き立ててくれる役割を担っているという点もあってか、解像度の高さが感じられやすいのは「各音域が同時に鳴り響いているとき」だと思いました。

ひとつ気になるとすれば、エージングにかけた時間が十分ではないために「もう一段階、高いポテンシャルを期待できそうな気がする」と感じてしまったことかなと思います。
特に、音の解像度については出し惜しみしている感があるように思われましたので、ひとまず継続的にエージングを進めてみて変化があるかどうかを見ていく必要があります。

エージング・リケーブル後に感じたことなど

前述のとおり、ポテンシャルを引き出すには更なるエージングが必要だと感じました。
そのため、前項でご紹介した時短エージング音源を何回か回し、その後はピンクノイズでゆっくりと慣らし運転をし続けましています。

またポテンシャルを最大限に引き出す意図で「NiceHCK MoondGod」へリケーブルし、4.4mmバランス接続としています。
本ケーブルは日本製の古河銅に銀メッキを施した線材が使われており、「Oriveti bleqk Dynabird」の解像度の高さや音場の広がりといったポテンシャルを引き上げてくれるだろうといった期待を込めて使用してみます。

中音域~高音域の解像度は明確に高まっており、暖色傾向を感じられた音色はやや寒色傾向を感じられるように変化しているように思います。
その分、低音域の主張がより控えめになっていてベースラインが希薄になったようにも感じられましたので、ここはトレードオフのようです。
全体的な高解像度を高めつつ、低音域をより主張させるようなリケーブルを選ぶのが理想かもしれませんね。

なお、リケーブル後はボーカルの「サ行、タ行」あたりが刺さる場面が見受けられましたので、おそらく本製品はリケーブルの影響を受けやすいタイプかと思われました。

販売情報

「Oriveti bleqk Dynabird」は、執筆時点で開催中の「AliExpress サマーセール」に合わせ、セール価格で販売中です。
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お読みいただきありがとうございました。

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