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【イヤホン】KZ AS10 Pro – フルBAゆえの特長を活かした原音忠実・ナチュラルなイヤホン

こんにちは。
今回は、KZより発売中のイヤホン「KZ AS10 Pro」のレビュー記事です。

バランスド・アーマチュアのみで構成された5BAイヤホンの魅力をご紹介していきたいと思います。

※本記事の執筆にあたり、KZ様より製品をご提供いただいております。
 このような機会をいただけましたことに、改めてお礼申し上げます。

製品概要

「KZ AS10 Pro」は、5基のバランスド・アーマチュアを搭載したフルBAイヤホンとなります。

ドライバー構成の詳細は、以下のとおり。
搭載されたドライバーは、ブラケット(白い充填剤)に固定された構造となっています。

・KZ 22955 バランスド・アーマチュア(低音域) x1
・KZ 29689 バランスド・アーマチュア(中音域)x1
・KZ 31736 バランスド・アーマチュア(高音域~超高音域) x1(デュアルアレイ構成)
・KZ 30019 バランスド・アーマチュア(高音域)x1

※デュアルアレイ構成=2基のBAを1セットにした構成を指しますので、トータルで5BAです。

以下の画像は、KZ公式サイトの説明を日本語訳したものとなります。

各音域を担当するBAより奏でられる音の干渉を防ぎ、分離感を高めるといった目的で電子クロスオーバー回路を搭載しています。
この仕組みにより、原音に忠実かつスッキリとした音を楽しむことができるようになっています。

パッケージと付属品等について

サイズ感は同じですが、ASシリーズはすべからく黒いパッケージで届いています。
側面に製品スペックが記載されている点も同様で、対応周波数は20Hz-40kHzかつインピーダンスは26Ωです。

付属品は以下のとおり。
同社の他ラインナップとほぼ変わりないので説明は割愛していきますが、モデルを問わずシンプルです。

ケーブルは銀メッキOFC(無酸素銅)ケーブルが標準で採用されており、同社曰く「優れた伝送品質」の代わりにコストは通常の無酸素銅ケーブルに比べると3~4倍ほどになるとのことです。


イヤホン本体を見ていきましょう。
フェイスプレートは艶アリの金属製で、本製品のモデル名(AS10 Pro)が印字されています。
端のほうに空気の通り道として細いスリットが設けられており、金属製の防塵メッシュが取り付けられています。

製品概要で触れていたとおり、搭載された各々のバランスド・アーマチュアは白い充填剤で固定されています。
「KZ AS16 Pro X」も同様なのですが、この面はデザイン性の観点ではマイナスポイントです。

試聴前 – セットアップ

デフォルト構成に加え、イヤーピースのみ「Whizzer Easytips SS20」へ変更しています。
安価で装着感も良いといったメリットから、KZ系のイヤホンは本イヤーピースでのレビューが多いです。

1時間ほど装着している分には違和感を感じることもなく、装着感といった観点では不満はありませんでした。

試聴してみての感想

本記事では「FIIO K9 Pro ESS」で試聴しています。

全体的な傾向や各音域のバランス感

各音域のバランスとしては、低音域>高音域≧中音域といった印象です。
低音域の表現は暖かな印象を感じさせる特長がありますが、レスポンスは悪くなく他音域に比べての違和感を感じるようなことはないかと思います。

過去にレビューした「KZ AS16 Pro X」と同一のドライバー(KZ 22955 BA)を搭載していることもあり、1基のBAで十分な低音域表現ができているという点は高評価です。

中音域~高音域はドライバー構成が集中していることや、フェイスプレート部に開口部が設けられていることもあって、抜けの良いスッキリとしたサウンドを感じさせます。
ただ音源により、低音域が勝ってしまう部分もありましたのでイヤーピースやリケーブルでの微調整を試していただくとよいかと思います。

本製品の全体的な傾向としては、「KZ AS16 Pro X」で冗長となっていた部分(ドライバー数)をそぎ落として(8基→5基)、KZらしいドンシャリ傾向をベースに原点回帰したイヤホン…のようにお考えいただいていいかもしれません。

販売情報

「KZ AS10 Pro」は、以下のストアでお買い求めいただけますのでご検討ください。

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お読みいただきありがとうございました。

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