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【イヤホン】KZ XTRA – 1万円以内の完全ワイヤレス&ノイズキャンセリング、低音域好きにはたまらない一品

こんにちは。
今回は、KZより発売中のイヤホン「KZ XTRA」のレビュー記事です。

同社が新たにリリースした完全ワイヤレスイヤホン(TWS)についてご紹介していきたいと思います。

※本記事の執筆にあたり、KZ様より製品をご提供いただいております。
 このような機会をいただけましたことに、改めてお礼申し上げます。

製品概要

「KZ XTRA」は、ワイヤレスイヤホンで重要視されるノイズキャンセリング機能や低レイテンシ(低遅延)を備えつつ、10mm径のダイナミックドライバーにより高音質でのリスニングをコンセプトに開発された製品となります。

同社が「KZ XTRA」を選ぶべき理由として掲げている事柄は、主に以下のとおり。

・「Qualcomm QCC3091」チップによる高いパフォーマンス
・3基のマイク搭載による、アクティブノイズキャンセリングテクノロジー
・3種類のモード切り替え
 (ノイズキャンセリング / 外音取り込み / 低遅延ゲーミングモード)
・Snapdragon Sound(aptX Adaptive)への対応
・55msの低遅延サウンド
・48mAh+400mAhのバッテリー容量による、長時間再生
 (イヤホン単体では約8時間、イヤホンケースでの充電を含めると約32時間)
・歪みの少ない、優れたS/N比(120dB)
・10mm径 スーパーリニアダイナミックドライバーによる高音質なサウンド
・Bluetooth 5.4に対応
・CVC通話ノイズキャンセリングテクノロジー

一言にノイズキャンセリングを謳っているイヤホンでも、実際には通話時のみ…といったことは往々に。
そんな中、本製品では外音をシャットアウトする意味で「55dB」のアクティブノイズキャンセリング機能を備えています。
本機能により、外音に左右されづらい没入感のあるリスニング体験を楽しむことができるようになっています。

また、外音取り込みモードにより「イヤホンを装着したままでの会話」もこなせるという面で、ワイヤレスイヤホンとしてはコストパフォーマンスの高い製品へと仕上がっています。

パッケージと付属品等について

パッケージは同社の有線イヤホンと同じく、シンプルにまとまっています。

イヤホンケースは天板が透明なタイプで、イヤホンの充電状況を一目で確認できます。
付属品はイヤーピース(S / M / L)サイズと、説明書のみといったシンプルな構成となっていました。
充電用のUSBケーブルは…コスト削減を意図したものか、付属していないようです。
そのため、本製品をご使用になる際にはお手元にUSB Type-Cケーブルをご用意ください。

なお、ワイヤレス系の製品は技適認証について質問をいただくことが稀にあります。
本製品はKZ様より直送でお送りいただいたので若干の懸念はありましたが、技適は認証済みとなります。


イヤホン本体はプラスチッキーな感触が否めませんが、それゆえに軽さという優位点もありワイヤレス使用には適しています。
装着感も良好で、しっかりとフィットするため誤って落としてしまう可能性も低いのではと思います。

スマートフォンとの接続

ちょうど先日、新しいスマートフォン(SONY Xperia 1 VI)を購入しましたのでそちらへ接続しています。

「aptX Adaptive」で問題なく接続できており、設定変更で「48kHz / 96kHz」を選ぶことが可能ですが、96kHzではやや音飛びがありましたので、屋外での使用も考えると48kHzに設定することが妥当かと思います。

ワイヤレス接続時の遅延

ハイパフォーマンスモードの有効・無効でレイテンシが4分の1程度まで短縮していますが、測定しなおすと無効時の値と変わらなかったりと、測定値そのものが安定していないようでした。
接続機器との相性は十二分にありそうですが、それでも製品スペック上の55msには程遠い結果となりました。

ハイパフォーマンスモードサンプリングレートレイテンシ
OFF48kHz456ms
96kHz480ms
ON48kHz118ms
96kHz162ms
接続端末:SONY Xperia 1 VI
コーデック:aptX Adaptive
使用ソフトウェア:Superpowered Mobile Audio Latency Test App

ノイズキャンセリング性能

本製品のアクティブノイズキャンセリングを試用した限りでは、例えばキッチンの換気扇など一般的な「騒音」はかなり低減され、おおむね良好な印象です。
外音取り込みについても、周りの物音などはハッキリめに聴きとれますので不足はないといった印象です。

ただ価格帯ゆえに、大手メーカー製品のような折り紙付きの性能ではありません。
大きな期待を抱きすぎると肩透かしを食らいかねませんので、その点はご留意いただければと思います。

試聴前 – セットアップ

箱出しのデフォルト状態、イヤーピースも標準で装着されているMサイズを使用しています。

試聴してみての感想

接続機器は先ほどまでと同様に、スマートフォン(SONY Xperia 1 VI)です。

全体的な傾向や各音域のバランス感

一聴した時点から、実にKZらしい「低音域重視」のサウンドに仕上がっていると感じます。
重厚ながら広がりのある低音域が、他の音域の表現力を高めるにあたり大きな支えとなってくれています。

低音域と中音域の分離感はやや濁るような部分があれど、及第点以上で問題はなさそうに思いました。
ダイナミックドライバー1基かつ低音域重視であるにも関わらず、他音域についてもある程度クリアに鳴らしきっているという印象です。

ただ若干、低音域が強めにでているせいか聴きづらさを感じる面はありましたので、イヤーピースやイコライザで調整するとバランスをうまく取れるのではないかと思います。

KZの製品ページでは、一部分をマスクしているものの明確に他社を例示して、より優れた性能であることをアピールしています。
その表現の良し悪しは別として、本製品の音でいえば「ワイヤレスイヤホンとしては価値あり」と思います。
同社がワイヤレスイヤホンに対しても、有線イヤホン同様の熱意を込めて製品をリリースしていることが伺えますね。

1万円以内といった制限された予算があり、その中で低音域を重視しつつノイズキャンセリング性能なども捨てたくない、そして完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方への選択肢としてご検討いただければと思います。

販売情報

「KZ XTRA」は、AmazonならびにAliExpressで販売されています。
いずれも国外から発送されますので、セール時などにAliExpressで購入されるのがよいかと思います。

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お読みいただきありがとうございました。

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