こんにちは。
今回は、KEFINEより発売中の「KEFINE Delci AE」のレビュー記事となります。
※本記事の執筆にあたり、AKHiFi Audio様(@AKHiFi_Audio)より製品をご提供いただいております。
このような機会をいただけましたことに、改めてお礼申し上げます。
製品の概要
「KEFINE Delci AE」は、同社が過去にリリースしたイヤホン「Delci」をベースに「Angelears Audio」とのコラボレーションモデルとして開発された製品です。
とはいえ、基本的なスペック面で大幅な変更はないことに加えて、搭載ドライバーも「10mm径 DLC+PU複合振動板」のダイナミックドライバーの1基構成のままとなっています。
コラボレーションモデルでの変更点は2つ。
カラーリングがガンメタリックからライトグレーへ変更された点と、新たに交換型のノズルが採用されているといった点です。
2種のノズルが同梱されており、それぞれで趣向の異なるサウンドを楽しめる遊び心を備えた一品に進化しています。
製品の紹介
パッケージ構成
パッケージは無印とおおむね差異はなく、所々に「Angelears」の表記がみられます。
開封時の構成も同一です。
フェイスプレートのロゴ部分には、輸送時の損傷を防ぐ目的と思われる保護フィルムが貼り付けられています。
付属品
総数はやや減っていますが、新たに色鮮やかなイヤーピースが追加されています。
ケーブルは本体色に合わせてシルバーのカラーリングへ変更されており、無印のようなデュアルカラーのケーブルではなくなりました。
新たなパーツとして、2種類の交換型ノズルが付属する形となっています。
イヤホン本体
側部に「Angelears(AE)」のロゴが新たに印字されています。
ノズル径は6.4mm(無印:6.2mm)で、交換型ノズルを採用したぶん「+0.2mm」太さが増しています。
基本スペックに変更はありませんので、無印と同じく片側「5.3g」と軽量さはそのままです。
小型な筐体なことも相まって、取り回しの良さという点でいえば上位に入る製品のように思います。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビュー時における構成は、以下のとおりです。
イヤーピース | TANGZU Tang Sancai |
イヤホンケーブル | 付属ケーブル、バランス接続(Angelears Avalon) |
DAC・アンプ | FIIO K9 Pro ESS |
全体的な音色・各音域のバランス
全体的な音色として、私自身のイメージは「暖色寄り」と感じました。
ただ、ノズル交換を試したところ「寒色寄り」だと感じられましたので、二面性をもつ製品だと考えています。
各音域のバランスについては、以下のとおりです。
低音域
ベースやドラムの表現に安定感がある「縁の下の力持ち」タイプのように思います。
自然に包み込むような暖かみと、深い領域までの沈み込みを兼ね備えていて、本製品を暖色寄りだと印象付けた理由となりました。
低音域を重視したイヤホンに比べれば力強いとまではいえませんが、厚みはしっかりと感じられますので中途半端ではありません。
テンポの遅い・速いに関わらず、しっかりと追従するレスポンスの良さは楽曲を選ばない点で好印象でした。
低音域の主張が少し強いかな?と感じた方や、高音域を伸ばしたい方は金色のノズルへ交換すると良い印象が得られるかと思います。
高音域への記載内容もご参考いただき、本製品の購入やチューニングにあたっての検討材料となれば幸いです。
中音域
中~高音域にかけて、ボーカルの主張がハッキリとしており「前へ、前へ」とグイグイ出てきます。
全体としては低音域と高音域の印象深さが特長的ながら、中音域の存在感もしっかりと感じられています。
中音域については、ノズル交換前後での存在感はそう変化を感じることなくバランスの良さを維持しています。
高音域
明瞭感のある、クリアな響きが印象深く低音域とのバランスがうまく取れています。
高音域に特化したイヤホンのような「突き抜けるほどのクリアな音質」を感じるには一歩及ばないと感じます。
高音域の存在感をより感じたい場合は、金色のノズルへ交換してみていただくのがおススメです。
デフォルトの銀色ノズルでは「低音域≧高音域」といったバランス感ですが、交換後は「低音域≦高音域」の印象へと変わり、より高音域が際立つ楽曲(YOASOBIなど)に適したチューニングへと変化するようです。
上記の変化は、無印の「KEFINE Delci」では感じられない変化で、本製品こその特長であるといえます。
総評・まとめ
印象深い低音域を支えとして、全体としての表現が成り立っています。
音場もやや広めに取られていて、本製品の暖色寄りなサウンドとうまい具合にマッチしていると思います。
元々、低音域と高音域が目立つイヤホンの特長はそのままに、中音域に厚みを持たせてみた…という具合でオールラウンダーな製品に仕上げられています。
その反面、なにか尖った部分があるサウンドがお好みという方は「意外と普通」に感じてしまうかもしれません。
そのような場合はぜひ、本製品の特長であるノズル交換によるチューニングの変化を試してみていただきたいと思います。
販売先のストア情報
「KEFINE Delci AE」は、以下のストアでご購入いただけます。
無印の「KEFINE Delci AE」は、
AliExpressでは、8月末まで使用可能なストアクーポン(68XWYQTF44E2)で7ドル割引となっています。
お読みいただきありがとうございました。
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