こんにちは。
今回はiKKO Audio社から発売中のBluetoothレシーバー/USBDAC、ITB03のレビューです。
日本では長らく未発売でしたが、2023年初頭に国内代理店のIC-CONNECTさんからリリースされた製品です。
外出用に持ち出す用途に購入したので、使用した感触などをレビューでご紹介できればと思っています。
製品概要
「iKKO Audio ITB03」は、イヤホンやDACを手掛けるメーカー「iKKO Audio」より発売されたUSB接続対応のBluetoothレシーバーです。
AKM製のDACチップ「AK4377」を左右1基ずつ搭載しつつ、外部アンプに「Ricore RT6863」を搭載することによって、DAC内蔵アンプに頼ることなく高出力で低ノイズなサウンドを実現しています。
出力は3.5mmアンバランス・4.4mmバランスの2端子構成で、低価格帯としては珍しい4.4mm端子対応のDACとして設計されています。
また、3.5mm端子は32bit/96kHzの光出力に対応しており、様々な用途を想定した設計であることが伺えます。
なお、USB接続時は32bit/384KHzに対応しつつ、給電のON/OFFをUI上で切り替えられる仕組みを設けることによって、バッテリーに配慮した使い方ができるということも特徴の1つになっています。
箱と付属品について
私が購入した製品は輸入品ですが、パッケージは日本国内での販売も視野に入れてか日本語表記が伴っています。
本体は表面・裏面ともにガラス素材で覆われており、上下左右を金属筐体でサンドイッチした仕様となっています。
ディスプレイには有機ELが採用されており、モノクロながら視認性の高い画面となっています。
3.5mm・4.4mm端子についても高級感のあるゴールドメッキで囲われた仕様となっており、低価格ながら所有欲を満たしてくれる一品だと思います。
なお、専用ケースは付属していないため裸での運用を強いられます。純正、あるいは社外品の販売を待ちたいところです。
付属品は説明書・サービスコード?が記載された保証書、USB Type-A to C、Type-C to Cケーブルが含まれています。
また、筐体はコンパクトで、同じBluetoothレシーバーのFiiO BTR7と比較すると以下のような感じです。
少し横に大きいかな、という程度でしょうか。
音質レビュー
音質のレビューにあたり、以下の環境・曲を使用しています。
・Google Pixel 6a → ITB03 LDAC接続 → SeeAudio Bravery AE(4.4mm接続)
・再生ソフトはAmazonMusic Unlimitedを使用しています。
・ロック(Crush 40)やアニソン(結束バンドやTRUEなど)を参考曲として使用しています。
まず結論から言いますと、この価格かつ無線でここまでの音を出せるのか…と驚きました。
私自身、LDAC接続のDACを使用するのが初めてのため、コーデックあるいはDACどちらの性能によるものかどうかは言及できかねますが、ITB03から奏でられる音は臨場感に溢れているといった印象でした。
いわゆるモニターライクなサウンドを聴かせられるというよりは、ライブ会場にいるかのような演出重視のサウンドを聴かせてくれます。
リスニング系のサウンドが好きで、外で音楽を楽しみたい方には小型ですしおススメできる製品かと思います。
ただ、精度の良し悪しはわかりかねるものの、4.4mm端子の感触で言えばかなり固めに作られています。
ガッチリ固定してくれると言えばそうなのですが、ケーブル側のプラグが削れないか心配になるような固さでした。
また、本製品のUI周りはワンテンポ遅れて動作するようなイメージでもたつく印象が残ります。
決して使いづらい訳ではありませんが、その辺りはBluetoothDACの設計に手慣れていないかな?という印象を感じました。
しかしながら、3ボタンで再生・次の曲・頭出し(前の曲)のコントロールは非常に操作しやすいと感じておりましたので、設定画面を逐一触るなどでなければ大きなデメリットにはなり得ないと思います。
なお、以下のURLを見ていただくと驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、日本国内では22,000円での販売で海外価格(90ドル=約12,000円)と比べるとかなり価格が盛られています。
円安相場で仕方ない面はありますが、代理店さんにはもう少し頑張っていただきたかったという気持ちが強いです。
きちんと保証が受けられる面を踏まえれば…妥当なのかもしれませんが。
なお、下記ページに掲載のAliExpress販売品では、2月限定のプロモーションコード「FEB9」で9ドルの割引を受けることができ、コイン割引を含めれば79.20ドル(約10,457円)とかなりお安く輸入することができるようです。
どちらで購入されるかどうかは、皆さまのご判断におまかせします。。
お読みいただきありがとうございました。
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