こんにちは。
今回はSeeAudio社製のイヤホン「Yume Hong Kong Edition」のレビュー記事です。
メーカーの概要、付属品のご紹介、私が愛用している組み合わせと音質の簡単なレビューを本記事でご紹介します。
製品概要
今回ご紹介する「Hong Kong Edition」は「SeeAudio Yume」のバリエーションモデルで、色味こそ異なるものの設計はベースモデルのYumeと同一です。
そのため、いわゆるデザイン違いと考えていただければと思います。
構成は1DD+2BAで、ダイナミックドライバーにはシリカゲル素材を採用、バランスド・アーマチュアドライバーはKnowless製を中域・高域用に1つずつ採用されています。
また、独自のL.F.Cテクノロジーにより、ダイナミックドライバーの配置とドライバーから耳までの音の導線について徹底的な追及をし、フロントの空間配置にこだわって設計されたイヤホンとのことです。
なお、Yumeには「香港夏日限定版」という同じ香港限定ながらデザイン違いのイヤホンがもう1つ存在します。
そちらは明るめのグリーンが採用されており、より夏らしいパッケージ・イメージとなっています。
箱と付属品について
パッケージはBraveryと同様、同社のイメージキャラクター「Rinko」が描かれています。
ただ、香港版は通常版とやや異なり、夕暮れに大きな橋が描かれたノスタルジックなデザインとなっています。
そして何故か、大きな氷に乗っています。
裏面には細かなスペックが表記されており、こちらもBraveryと同様にドライバーの採用メーカーまで一目で確認できることは好印象です。
付属品は以下のとおりです。
Yumeでは3.5mm仕様の5N OCCケーブルが付属しており、Braveryのようなモジュラー型ではありません。
また、イヤーチップもオリジナルの製品が同梱された仕様となっています。
筐体は「Hong Kong Edition」のオリジナルで、模様は個体ごとに異なります。
私の個体は右ハウジングにややバリが見受けられた品を中古で入手したので、研磨して修正をしています。
なお、本イヤホンもBraveryと同じく「Azla SednaEarfit Crystal」を普段使いで使用しています。
SeeAudioのイヤホンには比較的マッチしやすい製品と考えておりますので、私のおススメとさせてください。
セットアップ紹介
イヤホンの色味に合ったケーブルは、例のごとくAliExpressの「ivipQ Store」でオーダーしました。
今回は下記ケーブルをベースに、黒色の線材はグラフェンを使った素材で編み込んでいただくようお願いしました。
※ストア名が「I V Music Store」ですが、ivipQ Storeと同じ系列のお店です。
プラグの種類、モジュラープラグの要否、芯数やスライダーの有無などカスタマイズに応じていただけることはBraveryの記事に書いたとおりですが、既製品の線材を一部だけ変更するといった微妙な変更にも応じていただけます。
もちろん、自分で選んだ組み合わせがおススメできない場合や、不可能な場合はきちんと言っていただけますので安心しておまかせできるストアだと思います。
音質レビュー
音質のレビューにあたり、以下の環境・曲を使用しています。
・PC → FiiO K9 Pro ESS 有線接続
・再生ソフトは“TuneBrowser”を使用
・ロック(Crush 40)やアニソン(結束バンドやTRUEなど)を参考曲として使用しています。
まず、Braveryのレビューでイヤホンとしては音場が広いな…という印象を挙げていましたが、Yumeも同様です。
そのため、基本的にBraveryの音が好きな人ならYumeもハマるのではないかと思います。
また、Braveryと異なる点を挙げると、純粋にBAのみで構成されてはおらずダイナミックドライバーが含まれている点になります。
そのため双方のイヤホンの差としては、低音の表現力の違いが初心者さんにおいても分かりやすいのではと思います。
重量感のある低域を求める人はYumeを、低域の主張はそれほど必要とせず中高域を重視される方は、Braveryを選ぶといった住み分けがうまくされているのではないかなと思います。
上述のとおり中高域の抜けはBraveryの方が良く、Yumeはどちらかというと弱ドンシャリ系サウンドに仕上がっている印象です。
加えて、筐体のサイズもBraveryよりYumeの方が大きめです。
そのため自分の耳では少しはみ出してしまうのが難点で、収まりの良いイヤホンをお求めの方はBraveryをおススメします。
ただ、いずれの場合も耳に密着するタイプのイヤーピース(Azla SednaEarfit CrystalやTRN T-Eartipsなど)を使用することで克服できる箇所ではあるため、音の好みで決めてしまっても差し支えないのでは…と思います。
結局のところ私はBraveryとYume両方の音が気に入っているため、その日の気分でどちらを使うかを選んでいるぐらいお気に入りのイヤホン入りと化しています。
SeeAudioは音質の良さとコストパフォーマンスを両立しつつ、それでいて万人受けするような製品を普通に出してくるので、私が今後も応援したいメーカーの1つとなっていますね。
お読みいただきありがとうございました。
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