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【DAC】TANCHJIM LUNA – 同社最新の、気合いの入ったフラッグシップDACに注目

こんにちは。
今回は、TANCHJIMより発売中のDAC「TANCHJIM LUNA」のレビュー記事となります。

※本記事の執筆にあたり、HiFiGo様より製品をご提供いただいております。
 このような機会をいただけましたことに、改めてお礼申し上げます。

製品の概要

「TANCHJIM LUNA」は、Cirrus Logic製のフラッグシップDACチップ(CS43198)を2基搭載し、「最大32bit/768kHz」ならびに「DSD256」の音源再生に対応しているUSB接続型のドングルDACです。
歪み率(THD+N)は「0.000139%」と極めてゼロに近い数値を誇り、S/N比は「135dB」と小型ながら高音質なリスニング体験を楽しむことができる製品としてリリースされました。

また、切り替え可能な「Class AB / Class H」のモードを備えていることも特長のひとつです。
前者では本製品の出力(最大250mA)を活かした安定的なパフォーマンスを引き出すことができ、後者はより省電力で高効率のパフォーマンスが重視されていまるといった設計です。

もちろん、多くのドングルDACで採用されているゲイン切り替えや独立ボリュームについても備えています。

なお、本製品は2種のバリエーションでの展開となり、通常版のほかに同社のオリジナルキャラクター「浅野てんき」をモチーフとした『Asano Tanch Limited Edition』が限定版として展開されています。
筐体に一手間を加え、花と剣を象ったエンボスパターンの刻印が際立っており、所有欲を満たすであろう一品に仕上げられています。

製品の紹介

パッケージ構成

今回は通常版をご提供いただいていますが、パッケージ構成は同様かと思います。
TANCHJIMらしい、シンプルながら他製品と統一性のあるパッケージで、厚みはほぼCDケース程度です。

「LUNA」の大きなロゴとともに、本製品が姿を現します。

付属品

付属品は以下のとおり。
ドングルDACということで、とてもシンプルですが必要となるアレコレはすべて揃っています。

DAC本体・操作方法

本体は落ち着いた佇まいで、操作箇所は側面のボタンのみです。
イヤホンやヘッドホンとの接続は「3.5mm / 4.4mm」の両端子を搭載し、環境に合わせて使い分けられます。

本体との接続は「USB Type-C」です。
接続先が「USB Type-A」の場合は、付属している変換アダプタを使用するようにしましょう。

裏面には「LUNA」のロゴが印字されており、細かい点までデザイン性には気を遣っているという印象です。

詳しい設定変更は、Android / iOS端末へ「TANCHJIM APP」をインストールする必要があります。
スマートフォンと接続していれば、アプリ側で自動的に「TANCHJIM LUNA」が認識されていますので、タップすると設定画面へと進みます。

設定画面は以下のとおり。
言語設定には「日本語」も用意されていますが、あまり翻訳精度がいいとは言えませんので「英語」へ切り替えたほうが分かりやすいと思います。

画面上ではゲインやフィルター設定、また本製品の特長であるモード(Class A/B、Class H)の切り替えなどが可能となっています。
ただ、設定画面を遷移する度に読み込みで待たされるのでスムーズかどうかと言われれば微妙なところです。

なお、画面上の音量調整は実際の出力へ反映されるまで若干のラグがあります。
誤操作で「100%」にしてしまい、イヤホンを装着したままだったので(不注意ですが)驚きました…( ̄▽ ̄;)
一度設定してしまえばアプリを頻繁に触ることはないと思うものの、ボリュームロック機能も追加してほしいですね。

レビュー

レビュー環境

本記事のレビュー時における構成は、以下のとおりです。

イヤホンTANCHJIM ORIGIN
イヤーピースT-APB 気圧バランスイヤーピース
接続方法USB(SONY Xperia 1 VI)

「TANCHJIM 4U」との組み合わせは他の方がレビューにお使いになるような気がしましたので、レビュー執筆以降の久々登場となりますが「TANCHJIM ORIGIN」とセットで試聴していきたいと思います。

なお、DACのレビューあるあるですが、ほとんどイヤホン次第の印象になりますのでご了承ください。

全体的な音色・各音域のバランス

DAC側の設定は「High Gain / Non over-sampling(NOS) / Class AB」としています。
「TANCHJIM ORIGIN」の傾向は「中高音域~高音域に寄せた、ニュートラルな音」となります。

各音域のバランスについては、以下のとおりです。

低音域

「TANCHJIM ORIGIN」はノズル交換ギミックにより、ダイナミック型(D-Dynamic)ノズルへ交換することによって、低音域~中音域の豊かさを増強することができます。
ただ、今回はあくまでもDACのレビューとなりますのでノズル交換は行っていません。

デフォルトのままでも低音域にやや豊かさを感じられるような印象で、ボーカル

中音域

低音域との分離感が良く、平たくいえばスッキリ・ハッキリとした音です。
音場が広めなバックミュージックに支えられる形で、ボーカルがしっかりと前へ出てくるように感じられます。

中音~高音の女性ボーカルは相性が良いと感じられますが、ややバックミュージックの濃い目な低音系の男性ボーカルでは、繊細に表現しようという目的は同じであるものの、ボーカルがやや曇るような印象を持ちました。

とはいえ、前述の分離感の良さで聴くに堪えないほどではありませんので及第点です。

高音域

中音域と同様に、よく伸びていて聴きやすいスッキリとした音です。

より一層、繊細かつ明瞭感の高いサウンドを求める場合は、ライト・クリア型(L-Light)ノズルへ交換することによって、中高音域~高音域をより増強することができます。

総評・まとめ

謳い文句に偽りなく、極めてノイズ感の少ないクリアなサウンドは「Cirrus Logicらしさ」も思わせるものではありますが、同時に「TANCHJIMらしさ」も感じさせる作りの良さも相まって、良い製品に仕上がっています。

ただ、単体での設定変更ができない項目が多いことでアプリが必須となってしまう点は気になりました。
余分なアプリはインストールしたくない、という方も少なくないかと思いますので「アプリ要らず」の環境も重視してほしいかなと感じるところです。

とはいえ、音については妥協なしの良い製品であるものと考えていいと思います。
同社のイヤホンと組み合わせるにあたってのベストな選択肢になり得る最新機種、ぜひご検討ください。

販売先のストア情報

「TANCHJIM LUNA」は、以下のストアでご購入いただけます。

HiFiGo
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お読みいただきありがとうございました。

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