こんにちは。
今回は、MUSEHiFiよりリリースされたポータブルDAC「MUSE HiFi M5 Ultra」のレビュー記事となります。
※本記事の執筆にあたり、HiFiGo様(@HifigoJp)より製品をご提供いただいております。
このような機会をいただけましたことに、改めてお礼申し上げます。
製品の概要
「MUSE HiFi M5 Ultra」は、手のひらサイズの筐体に真空管「JAN6418」を2基搭載したポータブルDACアンプです。
心臓部のDACチップにはESS社の「ES9038Q2M」のカスタマイズ品が搭載されており、接続方式は有線だけでなくQualcomm社のBluetoothチップ(QCC5125)を搭載することで無線にも対応し、幅広いシチュエーションでの利用を想定した製品として開発されています。
また、ポータブル用途で安定して使用できるように、搭載された真空管には独自のショックアブソーバーシステムを採用したことにより、移動時の振動などの影響を最小限としたクリアなサウンドを楽しめるよう調整がなされています。
なお、Bluetoothを搭載した製品につき「技術基準適合証明(技適)」の取得が日本展開にあたり必要となりますが、本製品は技適を取得したうえでの販売となりますのでご安心いただければと思います。
製品の紹介
パッケージ構成
パッケージは特別仕様ともいえる、シックな雰囲気で到着しました。
開封時、裏面には以下のメッセージが記載されており、これからの音楽体験をワクワクさせる要素が伺えます。
真空管(JAN6418)を選ぶすべての人へ。
彼らは皆、純粋な音楽を愛する心を持っています。
* パッケージには「JAN6481」と表記がありますが、印字ミスでしょうね…
本体は以下のような形で収められています。
今回はメディア向け仕様ということで本ブログ(UNI-SONIA)のイニシャルを刻印していただいています。
至るところに真空管(JAN6418)の表記があり、本製品が真空管推しのDACであることは十分に見てとれます。
また、特典として真空管(JAN6418)を眺められるアクリルスタンドをいただきました。
こちらもメディア向け限定とのことで、このような凝ったグッズをいただけるのはレビュアー冥利に尽きます。
付属品
付属品は以下のとおりです。
「USB Type-C ⇔ Type-Cケーブル」と、iPhone向けの「USB Type-C ⇔ Lightningケーブル」が1本ずつ、Type-CコネクタをType-Aコネクタへ変換するためのアダプタ、充電用の「USB Type-A ⇔ Type-Cケーブル」がそれぞれ付属しています。
また、後述のDAC本体で触れていきたいと思いますが、本体保護用のケース(ブルー)も付属しています。
ちなみに、手持ちのDAP(ONIX Overture XM5)とのUSB接続では認識されませんでした。
Bluetoothでは、少し距離が離れると一気に音途切れ祭りになるものの近距離ではおおむね問題ないかなと思います。
ですので、有線で使いたい場合は…Android搭載DAPあるいはPCとの接続が必要になるようですね。
PCでは問題なく認識され、コントロールパネル上では「24bit/384kHz」までのサンプリングレートが選択可能でした。
DAC本体・操作方法
本体は手のひらサイズで、向かって右側に操作系のボタンが配置されています。
左側には真空管の排気孔も兼ねたスリットが、幾何学模様のように配置されておりデザインへのこだわりが見てとれます。
各ボタンの機能を右から順に説明していきたいと思いますが、直感的に操作でき扱いやすいです。
・電源ボタン
・音量調整ボタン(100段階で、0~99までシームレスに調整が可能)
・モード切り替えボタン(USB / Bluetooth の切り替えや、フィルター、ソリッドステート / 真空管の切り替え)
・モード選択ボタン(モード切り替えで遷移した項目上での設定切り替えに使用)
真空管モードの稼働中は、以下のように側面が綺麗なオレンジ色に輝くさまが伺えます。
暗い場所でチェックしてみると、より映えるのではないかなと思います。
本体保護用のケースは、レザー生地で作りも良いです。
裏面にはメーカー・製品のロゴが入っており、周りもしっかりとほつれ防止の刺繡が施されていますね。
レビュー
レビュー環境
本記事のレビュー時における構成は、以下のとおりです。
イヤホン | SeeAudio Bravery AE |
イヤーピース | AZLA SednaEarfit Crystal |
接続方法 | PC ⇔ USB接続(MUSE HiFi M5 Ultra) |
音色・音質について
全体的な音色として、私自身のイメージは「ニュートラル」だと感じました。
特筆すべき点は、中音域~高音域における解像度の高さでしょうか。
ソリッドステート・真空管いずれのモードにおいても、雑味を感じさせないクリアなサウンドを持っています。
また、真空管モードへ切り替えると音場の広がりが増しつつ柔らかで温かみのある、まさに「真空管らしい」サウンドが心地よいリスニングタイムを提供してくれています。
これこそが本製品における最大の特長であり、真空管のサウンドを好む人が多い理由になっていると思います。
なお、同じく真空管に「JAN6418」を搭載しておりモード切り替えも可能な「Cayin N3 Ultra」を試聴した時の印象に近いように感じました。
DACチップはAKM社製、ESS社製と違いがあるものの、某DAPをBluetooth対応のドングルDACにしてみました!というコンセプトなのかもしれませんね。
ちなみに冒頭へ記載していた「独自のショックアブソーバーシステムを採用」という点ですが、再生中に本製品を振り回したりコツコツ叩いても音の乱れは一切なかったので、しっかりと衝撃が吸収されているのは間違いなさそうでした(良い子は乱暴に扱わないように)
ポータブル用途にもガンガン使っていくことができますので、気になったらぜひご検討いただけますと幸いです。
販売先のストア情報
「MUSE HiFi M5 Ultra」は、以下のストアでご購入いただけます。
お読みいただきありがとうございました。
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