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【DAC】FiiO BTR7

こんにちは。
今回はFiiO社から発売中のBluetoothレシーバー/USBDAC、BTR7のレビューです。
既に日本国内で発売されてから久しく、多くの方が気になっている・手に取られている有名な製品の1つです。

本記事では使用した感触などをレビューとしてご紹介できればと思っています。

製品概要

「FiiO BTR7」は、イヤホンやポータブル・据え置きDACを手掛けるメーカー「FiiO」より発売されたUSB接続対応のBluetoothレシーバーです。

出力は3.5mmアンバランス・4.4mmバランスの2端子構成で、昨今のBluetoothレシーバーとしては問題のない出力構成が備わっています。

ESS製のDACチップ「ES9219C」を左右1基ずつ搭載しつつ、外部アンプに「THX AAA-28」を搭載することによって、DAC内蔵アンプに頼ることなく高出力で低ノイズなサウンドを実現しています。

また、「THX AAA-28」は1基で2ch分のアンプ回路を備えており、合計4基のアンプ構成となっています。
そのような贅沢な構成を採用することで、従来製品と比べたアンバランス出力は最大88%、バランス出力は最大30%の出力向上を達成しつつ、歪み率を示す「THD+N」値は0.002→0.00048%へ圧倒的に向上しています。

加えて、より高い再生能力を得るために合計13基の電源レギュレータを搭載し、アナログ部・デジタル部を分離した構成にしつつ、左右独立のDAC・アンプへ個別に電源供給が行える設計となっています。

Bluetoothレシーバーという製品枠ながら、妥協のないリスニング環境を手に入れることができます。

なお、USB接続時は384KHz/DSD256に対応した高品質な有線DACとしても動作が可能です。
それに加え、Qi規格に対応したワイヤレス充電にも対応した…言い表せば全部載せの製品となっています。

その他詳しい説明については、国内代理店のエミライさんのページをご参考ください。

BTR7 – FIIO Japan

箱と付属品について

私が購入した製品は輸入品のため、パッケージ裏面に「株式会社エミライ」の表記はありません。
よって、正規代理店の保証は受けられない個体となります。
正規代理店を通した製品の場合は代理店名の表記があるので、新古品の購入時には気をつけましょう。
もちろん、保証を受けるとなれば購入証明書も必要です。

ディスプレイには1.3インチのフルカラーIPS液晶を内蔵しており、かなり視認性が高いと思います。

付属品は写真のとおり、説明書・保証書・USB Type-A to C、Type-C to Cケーブルが含まれています。
また簡易ケースも付属しているため、必要でなければ追加投資が不要といった面も好感が持てます。

なお、本体横には「CHARGE」スイッチがあり、有線接続時に充電するかどうかを切り替えられます。
接続した機器(スマートフォンやノートPC等)のバッテリーを節約したい場合はオフにしておきましょう。

セットアップ紹介

私は付属ケースとは別に、MITERの専用ケースを購入しました。
純正ケースより作りがよく、ネックストラップで首にかけて持ち運ぶことができる製品になっています。

BTR7をよりオシャレに使いたい方にはうってつけの製品だと思いますので、ぜひご検討ください。

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さらに、ネックストラップをチタン製のカラビナに付け替えてバッグ等に取り付けやすくしました。
カラビナはどんな製品でもいいのですが、チタン製の方が金属自体の柔さがあり扱いやすいのでおススメです。
柔さがある、と書きましたが、チタンはステンレスの4倍以上の強度があり腐食に強く、金属臭も少ないのが強みの素材になっています。

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音質レビュー

音質のレビューにあたり、以下の環境・曲を使用しています。
・PC → FiiO BTR7 有線接続
・Google Pixel 6a → FiiO BTR7 無線接続(LDAC) ※イヤホンはSeeAudio Braveryを使用
・再生ソフトは“TuneBrowser”を使用
・ロック(Crush 40)やアニソン(結束バンドやTRUEなど)を参考曲として使用しています。

まず、本機は低域よりは中高域に寄ったサウンドで美麗な音を奏でてくれます。
少し高域のシャリ感を感じますが、悪い意味ではなく良い意味でFiiOらしさを感じる音作りがされていると思います。
その他の音域について目立った印象はなく、あくまでも音源に下手な着色をせずイヤホンの性能をそのまま引き出してくれます。
(レビューに用いたSeeAudio Braveryの印象も含まれるので、他のイヤホンでは少し印象が異なるかもしれません。)

ハイゲインモードであれば、搭載アンプ「THX AAA-28」の恩恵か「Sennheiser HD800S」さえ鳴らせるパワーを持っていますので、(おススメはできませんが)高インピーダンスのヘッドホンを鳴らすという用途にも使えたりします。

先日レビューした「iKKO Audio ITB03」が臨場感のあるライブサウンドであれば、この「FiiO BTR7」は透明度を重視したモニターライクなサウンドという印象と、ハッキリ分かれるように思います。
この時点で人によって合う・合わないがハッキリするので、この2択だと選びやすいのではないかな…と思っています。

また、LDAC接続は有線接続と同程度まで洗練されたサウンドを鳴らしてくれるため、私自身は無線接続と有線接続で明確な違いが付けづらかったです。
LDACというコーデック自体、ITB03とBTR7でしか使ったことがないため…これは単純に素人が聴いた感想とお考え下さい。
もちろん、1つ1つの音の粒立ちや解像感は有線接続が勝っていると思いますが、明確な差を感じられないことには変わらないため、本来のBluetoothレシーバーとしての用途で考えれば素晴らしいの一言になります。

ノイズ感が皆無であることも、本機のフィードフォワード設計や搭載アンプ「THX AAA-28」の恩恵によるものでしょう。

しかしながら、Pixel 6aとBTR7の相性と思われますが最新ファームウェアバージョン(v1.88)では稀に音飛びが発生してしまう事象が発生しています。
これはITB03では問題がなかったことと本機のサウンドが素晴らしいために、やや気になる点として挙げさせていただきます。

SNS上で音飛びについての意見はiPhone&ストリーミングの例で1件ありましたが、音源や再生環境による…いわゆる「おま環」の事象だと思います。
ローカル音源の再生だと問題が発生しづらいため、一時的な対策として使っています。
代理店を通していれば日本語での問い合わせも可能ですが、今回は輸入品なので時間があれば本国公式に相談してみたいところです。

気になる点を挙げはしましたが、総合的に見れば本機のパフォーマンスは極めて高く(海外の値段を考えれば、)コストパフォーマンスで考えても良い製品だと思います。
スマートフォンをリモコン代わりに使いつつ、お気に入りの有線イヤホンで音楽を聴きたいなら良い選択肢に入ると思います。

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海外輸入の場合は、コイン割引込みで174.91ドル(約23,446円)です。
BrightAudio Storeは対応もよく、速やかに発送してくれる信頼のおけるストアなのでそちらをご紹介します。

140ドル以上で使用可能なプロモーションコード「FEB14」が使えそうな感じですが、既に利用回数が上限に達しているようで私は適用できませんでした。
一応試してみていただいて、割引が効くようであればさらにお安くご購入いただけるかと思います。

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なお、海外輸入の場合は国内正規代理店を通していないため、技適シールの貼り付けがありません。
ただし本体メニューから技適の表示は確認できるため、保証がない点を除けば国内使用でも問題はないと思われます。
どちらで購入されるかどうかは、皆さまのご判断におまかせしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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