こんにちは。
今回はMoondropから発売された「LAN」というイヤホンのレビュー記事になります。
自分にとっては初めての購入となるMoondrop製品のため、届くのを心待ちにしていました。
製品の概要、パッケージや付属品、ケーブル・イヤーピースの組み合わせと音質の簡単なレビューを本記事でご紹介します。
製品概要
「Moondrop LAN」は10mmの大型ベリリウムコーティング振動版、真鍮のデュアルキャビティ構造を備えた高効率の磁器ドライバー構造を特長としています。
高品質のステンレススチール素材を採用しつつ、本製品初となる「MIM粉末治金法」という方式で金型成型時に高温での焼結を行うことで、より一層な筐体を製造しているとのことです。
また、Moondropが長年培ったノウハウを駆使し、VDSF(バーチャル拡散音場)ターゲット応答と一致するようにチューニングが行われており、出力信号は極めて低歪みな設計となっています。
上記の設計を用いたことで、優れた解像度を有しながらも、生き生きとしたナチュラルなサウンドで多くのオーディオファンにとって理想的な選択肢となるように作られたイヤホンになります。
価格は39ドル(約5,450円)と安価で購入でき、エントリークラスのイヤホンでありつつも「0.78mm 2pin」のリケーブルに対応しており、汎用性の高さも備えた製品として設計されています。
本製品は現在のところ日本国内では未発売となっており、ShenzhenAudio、Linsoul Audioなど海外のストアより輸入することが可能です。
箱と付属品について
パッケージは美麗なイラストが描かれており、Moondropの製品らしさを際立たせています。
裏面にはイヤホン内部の構造、波形、その他スペックについて中国語・英語でそれぞれ記載されています。
パッケージ内は価格相応の簡素な構造で、イヤホン本体とレザー調のケースが確認できます。
付属品は以下のとおりです。
3.5mmアンバランスケーブル、イヤーピース(S/M/L)、説明書・ポストカード等と最低限の構成となっています。
筐体は美麗なマットシルバーに塗装されており、少し重みを感じるもののエントリークラスのイヤホンとは思わせない高級感を兼ね備えています。
リケーブルは埋め込み型の2pin端子のため、フラット2pinのリケーブルは使用できませんのでご注意ください。
なお、今回はおまけ感覚で冒頭のアクリルスタンドや、以下のようなデスクマットを合わせ買いしてみました。
Moondropは多彩なイヤホンを発売していつつも、こうした可愛い系・綺麗系のキャラクターイメージやアクセサリー類の本家だとも感じます。
セットアップ紹介
今回はエントリークラスのイヤホンということもあり、ケーブルはあえて付属品をチョイスしました。
イヤーピースのみ、同社の「清泉」に似た構造を採用している「TRN T-EAR Tips」を使い、より装着性が良く感じるようにセットアップしました。
音質レビュー
音質のレビューにあたり、以下の環境・曲を使用しています。
・PC → FiiO K9 Pro ESS 有線接続
・再生ソフトは“TuneBrowser”を使用
・ロック系の曲や女性ボーカルのアニソンを参考曲として使用しています。
まず、装着感については筐体そのものが小型なため、密着性の低いイヤーピースだと少し不安に感じます。
本記事で使用しているような、密着性を高める効果のあるイヤーピースへ交換する前提で考えた方がよさそうです。
エージング前に少し聴いた感想としてはボーカルが遠めで、あっさりした音という感触でした。
小一時間のエージング後は音の厚みが少し増し、全体的に弱ドンシャリ感が出てきたかなといった感じでした。
全体的には低域~中域が存在感を出しつつ、それに支えられる高域(=女性ボーカル)といった印象でした。
高域が刺さるなどといった雑味はないため聴き疲れはしづらいですが、低域の存在感でボーカルが埋もれ気味になる場面がありますので、曲を選ぶイヤホンかなと思います。
また、どの音域も無難に鳴らしてくれるものの、どこかが強く印象に残るようなイヤホンということはなく、私自身は音質のレビューが難しいイヤホンだな…感じました。
ただ、前述のとおり聴き疲れはしづらいため、1曲1曲を集中して聴く場面よりは作業中などで聴き流す場面にマッチしたイヤホンかなと思います。
なお、本イヤホンはベリリウムコーティング振動版のため、より十分な時間をかけて使い込んでいくことによって音色が変わっていく可能性もあります。
あくまでも箱出し、短時間エージングでの印象でのレビューとなりますのでご容赦いただければ幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
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